【ドライヤー】傘の撥水性を復活させる方法
①フッ素系撥水剤の傘はOK
フッ素系撥水剤を使用した傘は、ドライヤーの熱で撥水性を復活させることができます。撥水機能の繊毛が立った状態だと水をはじきますが、繊毛が倒れると撥水性が落ちます。撥水機能の繊毛が倒れる原因は、傘の使用や紫外線・摩擦などです。
ドライヤーの熱をあてると、倒れた撥水機能の繊毛を元に戻すことができます。傘の撥水性を復活させるだけでなく、撥水効果を持続させることができますよ。
②陰干しする
ドライヤーで撥水性を復活させる時は、必ず陰干しをしましょう。水分が残っていない状態で、ドライヤーをあてる必要があるからです。
②傘の裏側からドライヤーをあてる
陰干しが終わったら、傘を裏返して置きましょう。ドライヤーの熱は、傘の裏側からあてます。撥水性を持続させるポイントは、傘の裏側の生地からおよそ2cmほど離してドライヤーをあてることです。傘の折山付近は摩擦の影響を受けることが多く、撥水性が落ちやすい箇所です。
撥水性を持続させるために、折り山付近をメインにドライヤーの熱をゆっくりあてるのがおすすめです。ドライヤーをあて終えたら、再びもう一度繰り返しましょう。2回熱をあてることで、撥水性をより持続させることができます。熱を帯びた状態で傘を閉じると生地が傷んでしまうので、熱が冷めた後に閉じてください。
【アイロン】傘の撥水性を復活させる方法
①あて布を挟む
アイロンで撥水性を復活させる方法には、あて布が必ず必要です。アイロンは、ドライヤーよりもピンポイントで熱があたるからです。傘にそのままアイロンをあてると、生地がにシワが入ったり変色することがあります。
あて布を挟むんでアイロンをかけると、傘に直接高熱があたるのを防ぐことができます。アイロンで撥水性を復活させたり持続させることができるのは、フッ素系撥水剤を使用した傘です。傘の素材を確認した上でアイロンをかけてください。
②低温をあてる
あて布を挟んだら、アイロンを低温に設定してあてましょう。高温や中温であてる方法だと、熱の影響で傘の折り目が無くなり巻いて畳みづらくなるので気を付けてください。あまりに高熱だと、傘の縫い糸が解けたり切れることがあります。
【防水スプレー】傘の撥水性を復活させる方法
①ナイロン製とポリエステル製はOK
防水スプレーを使える傘は、主にナイロン製とポリエステル製の傘です。防水スプレーのボトルに、使用できない素材が記載されているので必ず確認してください。布のような素材の傘には、T/Cと記載されていることがあります。T/Cとは、ポリエステルとコットンの混紡素材のことで防水スプレーを使用しても大丈夫です。
②汚れを取り陰干しする
防水スプレーを使う前に、傘の汚れを取りましょう。汚れを取ると、撥水性を持続させることができます。交通量の多いところで傘を使っていると、油汚れや排気ガスが付きやすいです。汚れが酷い時におすすめの方法は、中性洗剤を5倍から10倍ほどに薄めたものを使うことです。
柔らかいスポンジや布に染み込ませまて洗いましょう。汚れを落とすポイントは、強く擦らないことです。ゴシゴシ洗うと、傘の繊維が傷ついてしまいます。洗った後は洗剤が残らないように、水で丁寧に流してください。洗い流した後は、陰干しをしてしっかり水分を飛ばしましょう。
③しっとりするまでかける
汚れを取り陰干しが終わったら、しっとりするまで防水スプレーをかけます。ポイントは、傘から20cmほど離して防水スプレーをかけることです。
防水スプレーが乾かないまま使うと、撥水性の持続力弱くなります。必ず防水スプレーが乾くまで陰干しをしましょう。陰干しは、風通しの良い場所で10分ほど行う方法がおすすめです。
傘の撥水性を復活させる時の注意点
①直射日光にあてない
傘の撥水性を復活させる時は、直射日光にあてないように注意しましょう。傘の水気を飛ばすには、陰干しをすることが大切です。直射日光にあてると、傘の表面加工や繊維を傷める原因になるからです。傘の表面加工や繊維が傷むと、撥水性が落ちてしまいます。
また、直射日光にあてると、傘が色あせして見栄えが悪くなるので注意が必要です。屋外で撥水性を復活させる時は、日陰で行ってください。
②ドライヤーを長時間あてない
ドライヤーで撥水性を復活させる時は、長時間あてないように注意しましょう。ドライヤーあてる最適な時間は、一カ所につきおよそ30秒ほどです。長く温風をあてると、傘の繊維が傷むので注意してください。
③ビニール傘はNG
ビニール傘に、防水スプレーを使わないように注意してください。ビニール傘に防水スプレーをかけると、石油系炭化水素という溶剤の影響でビニールが溶けてしまうからです。防水スプレーで傘の撥水性を復活させる時は、必ず素材を確認してください。
③屋外で防水スプレーを使う
防水スプレーをかける時は、換気に注意しましょう。室内で防水スプレーを使うと、健康に悪い影響をもたらすことがあります。必ず、屋外で傘に防水スプレーをあててください。防水スプレーをした後は乾かす必要があるので、雨の日を避けることが大切です。
また、風が強い日に行うと、風向きにより顔に防水スプレーがあたる恐れがあります。そのため、できるだけ風が弱く穏やかな時に行いましょう。