果物が太りやすいと判断される大きな理由は、カロリーにあるとされているようです。果物には砂糖水と同程度のカロリーが含まれているものもありますが、含まれる糖質が異なります。砂糖水に含まれるのは主にショ糖ですが、果物の場合は果糖です。
 
太る原因の1つは血糖値の急激な上昇であり、急上昇した血糖値を下げようとする際に脂肪がつくとされています。ショ糖は血糖値が急激に上がりやすく、また急降下しやすい特徴を持ちます。そのため、スイーツなどショ糖を多く含む食事は太りやすいといえるでしょう。
対して、果物に多く含まれる果糖は血糖値が上がりにくく、下がりにくい点が特徴です。したがって、同じカロリーであっても砂糖水やスイーツなどとは異なり、脂肪がつきにくいといえます。吸収が遅く、食物繊維も豊富なことから腹持ちもよく、ダイエットにも向いていると考えられます。
 
ただし、果糖であっても糖類であることに変わりはないため、過剰摂取には注意が必要です。適量であれば問題ありませんが、過剰に摂取すると脂肪として蓄積される可能性があります。
 

毎日果物を摂る場合の費用

果物の摂取量目標は1日当たり200g以上とされています。当人の体重や年齢などによっても異なりますが、健康を目指すうえでも1つの指標になるでしょう。
 
200gの果物を摂取するにはさまざまな選択肢があります。大きさにより多少変動する可能性はありますが、目安でいうと例えばミカン2個やリンゴ1個、モモ2個などが200gに相当するようです。
 
販売店舗や品種、季節などによって果物の価格は異なりますが、リンゴ1個の価格は250〜300円ほどが相場といえるでしょう。仮に300円とした場合、1日の目標量を毎日摂取するなら1ヶ月で9000円、年間で10万8000円程度の費用がかかることになります。
 
あくまでリンゴだけでの計算であり、価格の変化も考慮していない試算ですが、少なくない支出になるでしょう。果物でダイエットをする場合、仮に1日の摂取量が増えれば、より多くの費用がかかることになります。
 
家計に充分な余裕がない場合は、果物以外にかかる食費やそのほかの支出を抑えることで、費用を捻出する必要があるでしょう。
 

果物を摂取しても太りにくい