ガレットとは?特徴をご紹介

①フランス発祥のそば粉の料理

ガレットとは、フランス発祥のそば粉の料理です。そば粉の生地を薄く焼き、具材を包んだものになります。フランスのブルターニュ地方で生まれたとされていて、クレープの原型になった料理とも言われています。

フランスのお菓子として有名な、「ガレット・デ・ロワ」とは、全く別の料理になるので注意が必要です。ガレットとは、フランス語で『丸く焼いた料理』を意味するため、他にも似た名称の料理が存在します。日本で知られているガレットとは、そば粉生地のブルターニュ風ガレットのことなので、覚えおきましょう。

②定番の形と具材がある

ブルターニュ風ガレットには、定番の形と具材があります。そば粉の生地は薄い円形に焼き上げますが、具材を乗せた後は四角に折りたたむのが定番です。稀に三角形のガレットもありますが、基本は四角形の料理になります。

また、具材に関しては、鶏卵・生ハム・チーズが定番のものになります。ガレットの中央に目玉焼きが来るように乗せて、他の具材は折りたたんだ部分に隠すようにトッピングされています。また、サラダが添えられることも多いですね。お店によっては、ソースをかけて提供することもあります。

定番の形が決まっているガレットは、食べ方の手順もある程度定まっています。基本の食べ方さえ覚えておけば、定番以外の形のガレットにも応用がききますよ。

③スイーツガレットもある

そば粉生地のガレットは、基本的に食事系の料理になりますが、クレープと同じようにスイーツ系として提供されることもあります。そば粉生地を薄く焼き、フルーツやアイスクリームと一緒に提供する種類ですね。

お食事系とは異なり、定番の四角形に捕らわれない形で提供されるケースが目立ちます。食べ方に関しては、お皿で提供されたクレープと同じ手順で大丈夫です。お食事系ガレットの食べ方の応用編だと思って、いただきましょう。

ガレットの正しい食べ方の手順

手順①生地の風味を堪能する

ガレットの食べ方の手順では、真っ先に生地の風味を堪能するようにしましょう。生地の端だけを切り分けて、そば粉特有の風味を感じてくださいね。小麦粉を使った生地とは異なる、味と食感が楽しめますよ。具材やソースと一緒に食べるのは、二口目からです。

手順②半熟卵を広げる

生地の風味を堪能したら、半熟卵を広げる作業に移りましょう。黄身にナイフで切れ目を入れて、生地の中央に広げていきます。生地からはみ出さないように、上手に広げていくのがポイントですよ。お皿を汚さないよう、配慮しながら進めていってください。

手順③ガレットを縦に切る

半熟卵を広げた後は、四角のガレットを端から縦に切るようにします。5cmほどの幅を目安にして切ると、食べやすい大きさになりますよ。細くしすぎると、具材と一緒に食べにくくなるので、幅の広さに注意しながら切っていきましょう。

手順④具材を乗せて巻く

ガレットを縦に切ったら、具材を乗せて巻いていきます。添えられているサラダや具材なども乗せて、下から上へと巻いていってくださいね。ナイフで押さえながら、フォークでくるくる巻いていくと上手くいきますよ。ガレットが巻き上がったら、フォークでさして固定すればOKです。

手順⑤ソースと絡める

ガレットに多めのソースがかけられている場合は、一緒に絡めて食べるようにしましょう。フォークで刺したガレットで、ソースを少量すくうようにしてくださいね。ソースの量を計算しながら、バランス良く絡めていきましょう。

ガレットを綺麗に食べるコツ

綺麗に食べるコツ①一口サイズに巻く

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ガレットを綺麗に食べるには、一口サイズに巻くことがコツになります。サイズが大きすぎると食べている姿が、あまり上品にならない可能性があります。ガレットをゆるりと巻くのではなく、キュッと引き締めるようにすると、コンパクトなサイズになりますよ。必要であれば、さらに生地をカットしても構いません。

綺麗に食べるコツ②液体類は塗り込んでいただく

ガレットは、液体類を塗り込んでいただくと綺麗に食べられます。半熟卵やソースといった、液体類を付けすぎると口に運ぶ途中で垂れてしまう可能性があるためです。垂れない程度の量を見極めて、液体類を付けていくのがコツになります。

また、半熟卵やソースを、ナイフで生地に塗り込んでいくのもコツの一つです。液体類の量が多いときは、上手に塗り込みながら綺麗に食べていってくださいね。

綺麗に食べるコツ③最後は生地でぬぐう

ソースがかかったガレットは、最後に生地でぬぐうようにすると綺麗に食べられます。お皿に残ったソースをぬぐえるように、生地を残しておくのがコツですよ。フランス料理で、ソースをパンでぬぐってもマナー違反とならないように、ガレットでもNG行為にはなりません。

むしろ、お皿にソースを大量に残してしまうよりもマナーに沿った食べ方になります。ソースを綺麗にぬぐって、気持ちよく食べ終えましょう。