◆超低金利のおかげでローンを返せている現状が続かないかも
そして、この10年以上はアベノミクスの異次元の金融緩和、つまり低金利政策のおかげで、変動金利が低いまま。住宅ローンを借りてもほとんど利息がつかない状態が10年以上続いたのです。そして、変動金利の利率が上がるなどという経験はほぼ誰もしていないはずです。
さらに、この数年は海外の富裕層などが日本の不動産を買う流れもあり、不動産価格は右肩上がりです。
「ああ、早いうちにマンションを買っておいてよかった」と思っている人は少なくありません。しかし、皆さんに忘れないでいただきたいのは、ローンを返してから、本当の意味でマイホームとなるということです。
私は、0.3%といった超低金利のおかげでローンを返せている人が少なくないことを考えると、それがこのまま続かないかもしれないと心配しているのです。
理由は、変動金利が来年以降は上がっていく可能性が濃厚になってきたからです。
それを理解するために、少し今の経済と金利の関係を考えていきたいと思います。
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