――相手役の修を演じた金子ノブアキさんとも緊張なく?
森:金子さんがパンケーキを好きなんです。私も好きなので、「食べたいね」とそのお話をしていました。
それから撮影が夏だったので、扇風機を回しながら、「暑いね~」とよく言ってましたね。作品は結構ドロドロしてるんですけど、それに反比例するような和やかさでした。
実際の撮影では“紐パンを脱がす”といった、言葉にすると刺激的なシーンなどがありましたが、段取りが必要なことが多くて、しかも下品にならず、美しく撮りたいという監督の方向性をみんなで共有していたので、角度やタイミングだったり、かなりしっかりと打ち合わせや準備をして臨んでいました。
◆愛は「求めなくてもくれる人」がいい
――さまざまな“愛”に絡むエピソードや、登場人物たちの葛藤が描かれていきます。森さん自身は“愛”と言われて、どんなことが浮かびますか?「私はこう求めたい」とか。
森:あまり人に求めないかもしれません。というか、基本恋愛においては“求めなくてもくれる人”が好きです。私も求められる前に愛を与えたいと思いますし。
それに恋愛はもちろん、友達や家族でも、求められるということは、足りてないということ。どちらかが求める前に足りていて、飽和しているくらいがいいかなと思います。
◆局アナ時代がんばったSNSは今も自分の大きな財産
――なるほど。それはなかなかハードルが高い意見かもしれません。ところで、先日発表された「Yahoo!検索大賞2024」のスペシャル部門で1位に選ばれたことからもわかりますが、今年は特に大活躍でした。
森:ありがとうございます。
――そんな森さん自身のお話も伺わせてください。局のアナウンサー時代、SNSに自撮りをあげていて、社内の一部の人に「番宣に関係あるのか?」とツッコミが入ったとか。それでも「この衣装を見て気になってくれた人は番組を見てくれます」と切り返したそうですが、現在、会社で自分を貫けなかったり、仕事で自分のキャラを模索している人にアドバイスをもらえませんか?