これから必要とされるのは「攻めの人材」
――自分の専門スキルだけ伸ばすのではダメなのですね!
>高藤 :そうですね。専門性にプラスしてソフトスキル、ハードスキルどちらも強みを持っておくといいと思います。あと最近よく企業側がおっしゃるのは、「攻めの人材がほしい」ということ。
営業やマーケターといったフロントサイドだけじゃなく、人事や法務などの守りのポジションでも攻めの人材が理想だといわれています。
テクノロジーが代替するようになってきたのでオペレーションをただ淡々と正確にこなせる人材ではなく、変化していく経営状況に合わせて動いていける人がいいということです。
――今すぐには具体的に動けないけど、近い将来転職したいと考えている人にアドバイスはありますでしょうか?
高藤 :まずは、「今の会社で結果を出すこと」が第一です。与えられた仕事に対して全力を尽くすのは当たりまえで、それにプラスして自分が工夫したり努力したりした実績をつくっておくと、具体的に転職したい先が出てきたときにもアピールすることができます。職務経歴書にも具体的に書ける案件なら先方の評価も高くなりますよ。
――そのほかにも、将来的にな転職を考えている人にもアドバイスがあればお願いします。
高藤 :転職活動をシリアスに考える人もいますが、最近はお茶をしながら先方の重役と顔合わせするなどのフランクなスタイルも増えています。これを私は「デート理論」と呼んでいるのですが、今のパートナーに対して不満はないけどなんとなくマンネリを感じているなら気軽にお茶してみて、やっぱり合わないなと思ったら今のパートナーに戻るのも手だと思うんです。
逆に、お茶した先にとんでもなくひかれるなら、そちらに乗り換えてもいいと思う。デート感覚で考えると縁が広がりやすくなると思いますよ。そしてもう一つお伝えしたいのが、キャリアに関して悩んでいる場合は、「情報収集」「行動」「内省」の3つがバランスよく回っているかを客観視してほしいということです。
物事がうまく進まなくてモヤモヤしている人は、「情報収集」だけしかできていない場合もあると思うし、「行動」はできているけど「内省」にまで気が回っていないということもあります。ぜひ一度、「情報収集」「行動」「内省」がともにちゃんと回っているかどうかを俯瞰的な視座から確認してみてほしいですね。
――ありがとうございました。
今の自分にできることから始めよう!
これからの時代の転職に求められるのは、ハードスキルとソフトスキルの両方。そのことが分かっただけでも今日からやるべきことが明確になってきそうですね。
今回お話をうかがった高藤さんの会社では、仕事のモヤモヤを解決したい人なら誰もが参加できる朝活イベント「朝もやカフェ」などのイベントを随時開催しているので、そうした場に参加して、多様な意見に耳を傾けるのもいいきっかけとなるでしょう。
そのほかにも「今すぐできること」は大小を問わずたくさんあるはずなので、ぜひ今の自分にできることを考えてみてはいかがでしょうか?
提供・UpU
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