先月22日に放送された『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)は、令和ロマンの連覇で幕を閉じた。その中で、令和ロマン以上のインパクトを残して衝撃の全国デビューを果たしたのが、漫才コンビ・バッテリィズだった。特に、ツッコミ(という位置づけらしい)のエースは華やかなピュアキャラと抜群の愛嬌で、早々のブレイクを予感させるに余りある立ち居振る舞いだった。
ファーストステージで2位の令和ロマンに11点差をつける圧倒的な支持を受け、最終決戦でも3票を集めたバッテリィズに年明けからのオファーが殺到していることは想像に難くない。
エースは、ファーストステージのネタ後、審査員が論評する場面で、その漫才について「感想を言っているだけなので難しくない」と語っている。そのスタイルは、そのままトークバラエティに持ち込めるはずだ。ほぼすべての仕事を関西でこなしてきたバッテリィズだけに、在京MC陣にとっては初対面となるケースも少なくないだろう。まずはバラエティ1週、エースにとっては千本ノックのような日々が続くことになるに違いない。瞬発力と耐久力が試されていく中で、エースがどれだけ正確に打ち返すことができるか、バッテリィズというコンビの命運はそこにかかっているといえそうだ。
まずは14日の『踊る!さんま御殿』(日本テレビ系)、お笑い怪獣・明石家さんまとのマッチアップを見守りたい。
もう1組の“タレント性”十九人
その『M-1』の敗者復活戦でトップバッターとして登場し、今や若手芸人の登竜門となった『ぐるぐるナインティナイン』(同)の「おもしろ荘」でも爪あとを残した男女コンビ・十九人もネクストブレイク枠に飛び込んできた。
立命館大学の演劇サークルにルーツを持つ2人は、大学時代に参加したオーディションライブで現在所属しているASH&Dコーポレーションからスカウトを受けている。『THE W』(同)王者の阿佐ヶ谷姉妹や昨年の『キングオブコント』(TBS系)で優勝したラブレターズが所属するASH&Dは少数精鋭で知られる事務所だけに、十九人への期待の高さが感じられる大抜擢だった。