そういった意味では、かつてのフジテレビの人気コンテンツを活用し、当時を知る中高年の視聴者を戻していく方法が現実的ではある。実際、『踊る大捜査線』の復活もそういった流れでしょうし、24年は明石家さんまさん主演の『心はロンリー気持ちは「…」』が21年ぶりに復活しました。また、新年には『週刊ナイナイミュージック』内で『めちゃ×2イケてるッ!』で人気だった企画“やべっち寿司”が、7年ぶりに復活します。
過去の人気企画・人気コンテンツを復活させる中で、再び大ヒットするものも見つかっていくのではないでしょうか。バラエティはもちろんですが、『古畑任三郎』や『救命病棟24時』などの人気シリーズが何らかの形で復活できれば、大きな話題になるはずです。素晴らしいアーカイブを持つフジテレビにとって、昭和・平成のコンテンツが再評価されているいまこそ、むしろ最大のチャンスだと思います」
2025年は堂々とスローガンを叫べる年になるか。
(取材・文=木村之男)