アナウンサーも元気がありません。フジといえば女子アナ人気ランキングの上位常連でしたが、最新のランキングでBEST10に入ったのは6位の井上清華のみ。テレ東でさえBEST10に大江麻理子と田中瞳の2人が入ったのに、フジが1人というのはあまりに寂しい数字です」(民放バラエティ番組制作関係者)
だが、惨状が続くなかで未来への光明が差した番組もある。
「大当たりするバラエティがない中で大健闘したのが『BABA抜き最弱王決定戦!』です。この番組は『VS嵐』内のコーナーが独立したもので、2024年は2回放送され、いずれも10%に迫る数字を獲得。25年の1月3日にも放送が予定されているので、新春からノッていけそうです。
そしてもう1つは、映画『踊る大捜査線』シリーズです。10月に2週にわたって過去の作品が放送されると、いずれも9%台をマークして強さを見せつけました。スピンオフ作品の『室井慎次 生き続ける者』がヒットし、2026年には新作映画の公開も決まっており、25年は全力で盛り上げていくでしょう」(同上)
何とか低空飛行からの脱出を試みるフジテレビ。復活のカギはどこにあるのか? エンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏はこう話す。
「ここ数年のフジテレビの番組の中で “想定外のヒット”となったのが、『新しいカギ』。当初はスタジオコントがメインでしたが、“学校かくれんぼ”や“高校生クイズ何問目?”など、中高生が登場する企画が人気となり、そちらにシフトしていった形です。コロナ禍もあり、長らく視聴者参加型の番組はなかった中で、『新しいカギ』では出演者と視聴者がより直接的に関わる企画で成功したわけです。この視聴者参加型というスタイルには、まだまだ可能性があるかもしれません。
また、入社1年目の上垣皓太朗アナがブレイクしていますが、40代後半以上の中高年の視聴者からの支持が大きい。結局、現在の地上波テレビでは40代・50代以上の視聴者を味方につけないと、なかなか難しいということです。