先月亡くなった父の「クレジットカード明細」を確認。契約していたサブスク「1590円」の請求が来てるけど、支払う必要はある? IDやパスワードが不明でも「解約」できるの?
サブスクリプションサービス(以下、サブスク)の市場規模は増加傾向にあり、何かしらのサブスクを利用している人も多いのではないでしょうか。便利でお得なサービスが普及する中、国民生活センターによると、サブスク契約者本人が亡くなった後に、遺族に対して利用料金の請求が継続して困っている、という相談が寄せられているそうです。   本記事では契約者が亡くなった場合のサブスク料金請求への対応方法や、遺族が解約をスムーズに進められるよう、あらかじめ気をつけておくべきポイントを解説します。

▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?

故人のサブスクが解約できなくて困ること

国民生活センターに寄せられた相談内容によると、サブスクの契約者本人が亡くなることで遺族に発生する問題は次の通りです。
 

利用料金が継続して発生する

契約者本人が亡くなったとしても、サブスク事業者にその事実は伝わらないため自動で解約とはならず、遺族などによる解約手続きが必要です。解約手続きを行わない限り、利用が継続されていると見なされ、請求に対して料金を支払わなければなりません。
 

サービス名やID・パスワードが分からず解約が完了しない

いざ解約しようとしてクレジットカードの明細を見ても、どのサブスクによる請求なのかが分からなかったり、解約手続きに必要なIDとパスワードを遺族が分からず、すぐに解約できなかったりするケースも見られます。
 

故人のサブスクをIDやパスワードなしで解約できる?

IDやパスワードが分からない状態でも、サブスクを解約することは可能です。Amazon、Apple、Googleなどでは、カスタマーサービスとして故人のアカウント解約をサポートしていますので、まずはサブスク事業者に問い合わせることをおすすめします。
 
ただし、IDやパスワードなどが分からない場合、解約できるかは慎重に審査されたうえで判断されます。例えば、Amazonでは次のような書類や情報が求められますので準備が必要です。