めったに起きず、損害も小さいものです。そのため自己負担が推奨される例として、「盗難」や「私物の輸送中の損壊」があります。
 

2. 高損害・低頻度のリスク

めったに起きませんが、起きた場合の損害が大きい例としては「地震」「火災」「自動車事故」「稼ぎ手の死亡」などがあります。この種のリスクは保険を利用してリスクを移転すべきものです。
 

3. 低損害・高頻度のリスク

頻繁に起きますが、損害が小さいもので、発生頻度を減らす工夫が必要です。「携行品の紛失」などが例として挙げられます。
 

4. 高損害・高頻度のリスク

頻繁に起き、損害も大きいリスクは回避すべきで、保険で対処するのは現実的ではありません。このようなリスクには「景気変動による収入減少」「株価・為替変動による投資資金への影響」などが該当します。
 

まとめ

再度述べると、保険は特に「高損害・低頻度」のリスクに対して、最も効率的に機能するので、この分野のリスクに対応する保険が「必要な保険」となります。その他のリスクについては、保険以外の方法で対応することが合理的となります。
 
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

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