「婚活実態調査2024(リクルートブライダル総研調べ)」によると、結婚相談所やマッチングアプリなどの婚活サービスを通じて恋人ができた人の特徴として、“前向きに取り組んでいた”、“楽しく活動”、“楽観的な心持ち”など「前向きな姿勢」に関するものが上位を占めました。
恋人ができる人とできない人とで、意識や行動に違いが見られます。要するに、モテない人が婚活サービスを利用しても恋人ができるわけではなく、マッチングアプリがなかった時代でも恋人ができそうなモテる人がサービスを通してパートナーを見つけ、恋愛が苦手な人はサービスを利用しても苦戦しやすい、という印象を受けます。
◆恋愛経験ゼロで婚活しても、正しい努力の仕方が分からない
美咲さんのお母さんは、娘が社会人になってからも、夜に帰りが遅いと文句を言うような状態でした。それなのに、25歳になるころには「彼氏はいないの?」と言い始めます。
友達の中には結婚や出産でライフステージが変化する人も出てきて、結婚への焦りが再度募ってきた美咲さん。マッチングアプリのwithとPairsを併用して出会い探しを再開しました。
ですが恋愛経験のない美咲さんは、努力の方向性がどこかおかしいのです。
あるとき彼女は、好きなキャラクターが一致する男性とマッチングします。有名ではなく割とニッチなキャラクターなので「運命の人だ!」と前のめり気味になってしまいます。
彼と付き合うために、ネットで恋愛ノウハウを調べだしました。当時Pairsが公開していたカップルレポートでは、マッチングしてからリアルで会うまで1カ月ぐらいのカップルが多かったそうです。そのため「すぐ会おうとせず1カ月はチャットを続けた方がいい」と思ってメッセージのやりとりを続けます。
しかし1カ月経っても相手は誘ってきません。こちらからデートに誘い、彼に気に入ってもらうためにそのキャラクターの非売品グッズのプレゼントも用意してデートに行きました。