▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
固定金利と変動金利の金利差はどれくらい?
日本は長くマイナス金利を実施してきましたが、2024年3月にゼロ金利に変更することを決定しました。さらに、7月の金融政策決定会合で、短期金利をこれまでより0.15%引き上げて「0.25%程度」にすることが決まり、9月の会合では、金利上昇は慎重に行うことが決定し、短期金利の水準は据え置きとなりました。
これにより、各金融機関が住宅ローン金利の見直しを発表しました。多くの金融機関では、変動金利の適用金利の見直しが4月と10月の年2回行われます。そのため、住宅ローンを変動金利で借りている人の多くが、2024年の10月から金利の上昇が適用されました。
なお、参考までに現在の固定金利と変動金利の金利を紹介します。各金融機関によって金利は異なりますが、フラット35の35年間固定の金利と、3大メガバンクを含む大手銀行5社の変動金利の適用金利を比べてみます。
・フラット35の固定金利
融資率9割以下の場合、年1.860~3.570%
もっとも適用される人が多い金利は年1.860%(2024年12月現在)
・大手銀行5社の変動金利
3大メガバンクを含む大手銀行5社の変動金利は0.345~0.625%(2024年12月現在)
これを参考にすると、固定金利と変動金利の金利差は1.235~1.515%です。