◆お肌も喜ぶ!「湿度アップ」で節電する方法
――ほかにも、何かを購入せず、すぐにできる節電方法はありますか?
重政さん:部屋の湿度を上げると同じ温度でも暖かく感じられるので、加湿して体感温度を上げればエアコンの設定温度の上げすぎを抑えられ、節電につながります。身の回りにあるものを使う場合、洗濯物などを部屋干しするというのもひとつの手段です。。
――洗濯物も早く乾いて一石二鳥ですが、冬の室内はそれほど乾燥しているということですね。
重政さん:一年のうちでもっとも空気が乾燥するのが、12月から2月と言われています。空気には温度を上げると湿度が下がるという性質があるため、外気の相対湿度(空気の水蒸気含有量)は50%でも、暖房をしている室内では20~30%と低くなることも少なくありません。湿度が下がると乾燥しやすくなるため、肌の潤いを逃がさないためにも、湿度を保つことは大切といえるでしょう。
――湿度は、高いほどよいのでしょうか?
重政さん:部屋の湿度は40~60%ぐらいを目標に保っていただくといいかと思います。快適な湿度を保つには、加湿器や加湿空気清浄機の併用がおすすめです。もちろん、エアコン以外の電化製品も使うため電気代はそのぶんかかってしまいますが、エアコンの設定温度の上げすぎによる消費電力の増加は抑えられます。
◆空気の性質を利用した節電方法
――空気清浄や空気のかくはんも節電につながるのですか?
重政さん:加湿空気清浄機能は、室内の湿度を上げて体感温度を高めたり、空気をかくはんして室内の温度ムラを抑えて足元まで暖かく感じやすくしたりすることにも役立ちます。エアコンの設定温度の上げすぎを抑えられるので、結果、節電にもつながります。
――足元の寒さを気にしている人は多そうです。エアコンだけでどうにかできますか?