寒さも本格的となり、冬の到来を感じている人も多いのではないでしょうか。
寒い日はできるだけ暖かく過ごしたいけれど「電気代が気になる!」ということで、170を超える国と地域で事業展開する空調総合メーカー「ダイキン工業株式会社」のコーポレートコミュニケーション室で広報を務める重政周之さんに話を聞きました。
記事を読んだあとすぐに実行できる節電方法から電気代の計算式、エアコンの豆知識など盛りだくさんの内容でお伝えします。
◆つけっぱなしで節電に?「目安」は30分
――ひと昔前までは “電気はこまめに消す”ほうが節電につながるといわれていましたが、最近では“つけっぱなし”を推奨する声も増えました。エアコン暖房だと、どちらが節電になるか知りたいです。
重政さん:基本的には、つけっぱなしにしておいたほうが節電になりやすいです。ただ、24時間つけっぱなしのほうが節電になるかというとそうでもありません。少しの間だけ部屋をあけるといった場合は、つけたままのほうが節電につながることもあります。
――エアコンを消すかどうかの具体的な目安時間はありますか?
重政さん:その日の気温やお住まいの環境にもよりますが、30分ぐらいが目安です。エアコンは、寒い部屋を設定温度まであたためようと頑張るときに多くの電力を使います。そして室温が設定温度に到達した後は、消費電力の少ない安定運転で室温を維持する。こういったエアコンの特徴が深くかかわっています。
――エアコンを消すと部屋の温度が下がってしまうため、いちから暖めることになり、消費電力が大きくなり電気代が高くなってしまうのですね。
重政さん:はい。エアコンをつけたまま室温をキープしておいたほうが消費電力量を抑えられるという目安時間が30分程度。それ以上長く部屋を空ける場合には、エアコンは消しておくのがおすすめです。