◆松本人志は不在だが、審査員は影響されていない芸人はいない
――審査員に松本人志がいなかったことについて、何か感じましたか?
<確かに本人は居ませんでしたけど、審査員の世代を考えると、あの中には誰一人として"松本人志"に影響されていない芸人はいないわけです。そういう意味では、松本さんはM-1の神のような存在になったのかな、と(笑)。
だからこそ、そろそろ審査員に世代幅を与えてもいいような気がするんですよね。霜降り明星の粗品さんだったり、令和ロマンのくるまさんだったり>
――松本イズムを継承していない世代が審査するとなると、また大きな変化が訪れそうです。
<来年以降のM-1に今回以上の価値が生まれるのか心配になるほど盛り上がりました。もし、次回ドラマがあるとするならば、令和ロマンにはリアルにV3を狙って欲しい。反面、くるまさんの「終わらせにきた」の言葉通り、これまでのM-1は終わりにしてしまってもいいとも思います>
◆M-1グランプリの賞金せめて1500万円に!防衛戦も
――大輪さんの考える、次世代のM-1とは?
<チャンピオン防衛戦とかやってみてもいいんじゃないですかね。賞レースが増えている昨今、チャンピオンが量産され続けているインフレを押さえた方がいいようにも思います。
また、次回以降を盛り上げる方法の一つとしても、賞金額は上げてもいいと思います。第一回と比べてお金の価値観は大きく変わってますし。せめて1500万円は欲しい!
とはいえ、エントリー数が10000組を超えたことは本当に喜ばしいこと。たくさんの若い人たちがこんなことをやっているうちは、日本もまだまだ大丈夫なのかもしれません(笑)>
<文/もちづき千代子>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama