――三番手は真空ジェシカ。まさか前年度の決勝メンバーがここで出揃ってしまうとは。

©M-1グランプリ事務局
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<完全にここまでは2023年の続きをやってましたね>

――とはいえ、今回の真空ジェシカは、これまで4回決勝進出した中で一番といっていい審査員ウケを獲得していました。

<審査員の若返りに加え、みんなが真空ジェシカの見方を理解したからだと思います。同時にネタがお客さんに親切になっていましたけど、それでも媚(こ)びている感じはないのも良かった。順番的にも因縁(いんねん)の二組を終えて、少し冷静に第三勢力として見れたのではないかと。

ただ、この三組を終えたところで「この先、どうすんの?」感は間違いなくあったと思います>

◆敗者復活のマユリカで流れは良かったが敗退

――四番手は敗者復活組。くしくも去年の決勝メンバーであるマユリカが勝ち上がってきました。

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<一組目からメイン料理ばかりが続いて、一回お腹がいっぱいになっちゃったところでのマユリカ。ここで敗退となったのはもったいなかったですが、変に初出場組が出るよりは、流れとしては良かったと思います>

――マユリカは昨年の大会でつけられた「キモダチ」というキャッチフレーズが、お茶の間にすっかり浸透しました。

<そのお陰で平場の強さは発揮されていましたけど、敗者復活にまわったせいでネタ前の紹介VTRにそれが引き継げなかったのが残念でしたね>

◆ダイタク 双子漫才は審査しにくいワケ

――続いての五番手は、双子漫才師のダイタク。決勝初出場でラストイヤーでした。

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<初っ端の「伝家の宝刀」でお客さんを味方につけられたのは良かったですよね。ただ、ダイタクって恐らく全審査員が審査しにくい存在なんですよね。

双子漫才って審査員の誰もやったことがない漫才ですから。双子ってだけでエンタメとして成立してしまうので、センセーショナルだったり変だったりするネタをやる必要がないんです>