――そのまさかが的中し、トップバッターは二年連続で令和ロマンになったわけですが。
<ただ、あの時点で会場のお客さんたちが完全にウェルカムムードだったことには驚きました。そして、それに応える令和ロマンの立ち振る舞いがアッパレすぎた。くるまさんの「終わらせよう」で完全に場を支配しましたからね。
チャンピオンが再度エントリーするとなれば、凡人の考えなら難解なネタをチョイスしそうなところですよ。それが、めちゃめちゃ噛み砕いたわかりやすい話題でやるという勇気、そして客観性が凄すぎます>
◆ヤーレンズ点数伸び悩みのワケ
――そして二番手となったのは、ヤーレンズ。残念ながら点数は伸び悩んでしまいましたが……。
<ほんと、一二三選手……(笑)!残酷な結果にはなりましたが、この順番は視聴者的には見やすかったとは思いますよ。
私だったら、令和ロマンが大ハマりしたあの後では絶対にやりたくないです。でも、去年からのライバル関係であるヤーレンズのポジションなら、ポジティブに捉えることはできていたかもしれませんね>
――なぜ、こんなにも点差が開いてしまったのでしょうか?
<完全に順番の妙です。令和ロマンにハマった余韻が、会場に強く残りすぎていました。
ヤーレンズのネタは子どもでもわかる内容の令和ロマンとは対照的で、「鈴木宗男」や「一握(いちあく)の砂(※石川啄木の短歌集タイトル)」など、少々難解なフレーズを物量で散りばめていました。誰かにとって深く刺さるポイントを数多く入れてくる、ヤーレンズの得意な手法です。ハイレベルなネタ同士でしたが、出順の妙で「どっちが良かったか」という単純比較になり、ネタのクオリティ以上に数字が大きく開いてしまったと思います>
◆真空ジェシカ、過去4回決勝進出歴で一番ウケ