でも、令和の時代って迷信がほとんどなくなってしまいましたよね。あっても、エンタメ化されていて抑止力にはなりません。河童の話を聞いてもピンとこないかもしれません。だからこそ、いかに川遊びが危ないかや、危険な場所には近づかないということを、わかりやすく伝えていくことが大切だと思います。漫画の『溺』の章はぜひ読んでいただきたいです」

◆「危ない」だけではなく、「なぜ危ないのか」まで理解する

子どもの事故の原因は、危ないことを知らないことや経験不足だけでなく、同調圧力によるものも多いことが分かりました。お子さんがいる方は、危ない場所に行かない、危険なことはしないという基本に加えて、誘われた場合の対処法を一度家族で話し合うのも良いかもしれません。

【大塚志郎】

漫画家。2002年『ビッグコミックスピリッツ増刊 新僧』にて『漢とは何ぞや』でデビュー。商業誌以外にもSNSや自費出版漫画などで幅広く活動中。著書に『マンガでわかる! 死亡ピンチからの生還図鑑』(宝島社)、『漫画アシスタントの日常』(竹書房)など。

Xでも漫画を公開中。X:@shiro_otsuka

<取材・文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】

大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB