Tesshiさん(以下、Tesshi):おにぎりブームですが、じつは息が長いトレンドです。2015年ごろに「おにぎらず」が流行ってから、ブームの波は4回ぐらい来ているのではないでしょうか? 2~3年に一度のペースで流行っている印象です。
――たしかに、“悪魔のおにぎりブーム”や“SPAMおにぎりブーム”から始まって、浅草のおにぎり専門店がミシュランガイドに載ったりなど、ここ10年ほどおにぎりについての話題は途切れないきがします。こういった息が長いムーブメントが起きる理由はどこにあるのでしょうか。
Tesshi:おにぎりが支持される理由は、やはりそのシンプルさと懐の広さだと思います。私がインスタにおにぎり投稿を始めたのは10年ほど前ですが、まだそのころは、おにぎりを投稿している人がほとんどいなかったので、驚かれました(笑)
当時はブログやSNSに「じっくりコトコト」系やキャラ弁など、めちゃくちゃ凝った料理を上げるのが多かったんですよね。
まあ、私はできれば短時間でちゃちゃっと作って終わらせたい派なのでおにぎりと相性がとてもよくて(笑)。当時から開き直って投稿していました。思い起こせば、そのころ海外の方からの反響は結構ありましたね。
◆10年前にインスタでアップしたら……
Tesshi:当時はコメントの2~3割が海外の方でした。「kawaii」とか「oishii」とか言ってくれてとてもうれしい!という感じでした。韓国や台湾、東南アジアなど米食文化の強い地域の方だけでなく、アメリカやヨーロッパ、アラビア圏など世界中から反響があって、驚きましたね。
コメントのやり取りをしていると、やっぱりアニメや漫画の影響でおにぎりに興味を持った方が多いように見えますね。
『千と千尋の神隠し』で泣きながらおにぎりを食べるシーンなどはインパクトが大きかったと思います。ほかにも『鬼滅の刃』でもたくさんおにぎりは出てきますし、『呪術廻戦』の狗巻くんなんて、おにぎり特化のキャラクターですよね(笑)。