自然豊かな公園と寺社仏閣が立ち並ぶ町・奈良市。東大寺で大仏を見たいけど、せっかくなら地元のグルメも味わってみたい・・・。そんな方におすすめしたい1泊2日で観光やグルメを楽しめる筆者考案のモデルコースをご紹介します。

モデルコース紹介の前に奈良観光でおすすめのフリーきっぷをご紹介!

京都駅に停車中の近鉄特急

奈良市内の観光モデルコースを紹介する前に、まずは旅に役立つお得なフリーきっぷ「奈良世界遺産フリーきっぷ」をご紹介します。大阪や京都、名古屋から近鉄線の往復乗車券と特定のフリーエリアの近鉄線、奈良交通のバスが乗り降り自由のきっぷがついてくるチケットで1日~2日間利用できますが、近鉄線の特急券はついておらず、別途購入が必要です。

【奈良世界遺産フリーきっぷに関する情報】
<電話番号>
近鉄電車テレフォンセンター(8時~21時 年中無休)
050-3536-3957
<料金>
奈良・斑鳩コース(1日間)おとな1,660円、こども840円(大阪難波駅・京都駅から)
奈良・斑鳩コース(2日間)おとな2,030円、こども1,020円(大阪難波駅・京都駅から)
※近鉄名古屋駅からのフリーきっぷはおとな4,610円、こども2,310円
<主な発売箇所>
近鉄線の指定駅、近畿日本ツーリスト・JTB・日本旅行各グループ、農協観光の主要支店・営業所
※詳細は公式ホームページでご確認ください。

【1日目】平城宮跡歴史公園で奈良の都の歴史を体感しよう!

平城京跡

最初は奈良時代、日本の首都だった平城京の遺跡「平城京跡歴史公園」を見学しましょう。東西約1.3キロメートル、南北約1キロメートルのエリアには壮大な宮殿建築や庭園などが復原されており、自由に散策できます。

9:30 近鉄奈良駅到着!バスで平城京跡へ

近鉄奈良駅

旅のスタートは近鉄奈良駅から!大阪や京都、名古屋から近鉄電車で行くことができ、大阪難波駅から近鉄奈良線の急行で約40分、京都駅から近鉄特急で約35分、名古屋からは特急と普通電車で約2時間30分でアクセスできます。ここから1回100円で乗れる「ぐるっとバス」に乗車。約10分で最寄りの「朱雀門ひろば前」バス停に到着します。

朱雀門

バス停に到着したところで朱雀大路へ。まっすぐ歩くと、平城宮の正門だった「朱雀門」が見えてきます。薬師寺の東塔など現存する建物を参考にして1998年に復原。門前では外国使節の送迎などが行われました。

大極門(南門)

近鉄奈良線の踏切を渡って少し歩くと「大極門(南門)」が見えてきます。2022年3月に完成したばかりの建物で2023年9月現在、さらに数年かけて東西楼や築地回廊も復原整備する予定です。

第一次大極殿

さらに奥に行くと「第一次大極殿」があります。平城宮の中でも最も重要な建物で天皇の即位式など、さまざまな儀式が行われており、2010年に復原されました。

高御座(たかみくら)

第一次大極殿の中は見学することができ、中央には天皇の玉座である「高御座(たかみくら)」が復原されているほか、建物の壁画には「朱雀」や「白虎(びゃっこ)」、「玄武(げんぶ)」、「青龍(せいりゅう)」の絵が描かれているので、チェックしてみましょう。

平城京跡資料館

また第一次大極殿から少し歩くと「平城京跡資料館」があります。奈良文化財研究所による発掘調査で見つかった瓦や土器などの出土品などが展示されており、平城京の歴史を知ることができます。

11:00 朱雀門ひろばにあるレストランでランチを食べよう!

ボンコレビアンコ(税込1,200円)

公園内の散策を楽しんだところで朱雀門ひろばに戻ってランチを食べましょう。「天平うまし館」の中にある「カフェ&レストラン IRACA(イラカ)」では、奈良の食材を使ったパスタやピッツア、オムライスなどを提供。朱雀大路の美しい風景を眺めながら食事を楽しめます。

天平みつき館内にある遣唐使船(復原)

また奈良の観光案内所やお土産を取り扱うスーベニアショップがある「天平みつき館」には、復原された全長約30メートルの「遣唐使船」があり、無料で乗船することができます。