新型コロナは多くの失業者を出すなど、“貧困パンデミック”とでも言うべき状況が生まれている。なかでも、なかでも、生活苦におちいる女性が急増している。そんなニッポンの貧困のリアルを取材した。
コロナで夜職がなくなって、生活保護を
週刊SPA!2019年9/10号「年収100万円の衝撃」より。かつては一日1食で過ごし、栄養失調で救急搬送されたこともある。現在も主食はパンなどだそうだ
「コロナ前には風俗店3店舗の掛け持ちと清掃バイト、それでも足りなければ出会い系サイトで一回3000円でウリをしてしのいでいました。けれどコロナで店の利用客は激減しました。客がついても日給4000円がやっとでした」
そう語るのは、過去数回にわたり週刊SPA!に登場した立花薫さん(56歳)。若い頃から、水商売や風俗を生業にしてきた。
「ついに限界がきて、今年から生活保護のお世話になっています。ケースワーカーに促されて行ったハローワークでは、飲食店の清掃の仕事を紹介されたけど、時短営業で思うようにシフトに入れなくて。なんとか稼げても、月1万5000円ですよ」
清掃の仕事では、重い道具を担いでエレベーターのないビルを上るという
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