◆弁護士とアナウンサー、二足の草鞋を履く妻

年の差婚
妻の青木美佳さん(右)、夫の友貴さん(左)
 妻の美佳さんは1981年、東京都八王子市生まれ。日頃は企業法務や一般民事事件などを担当しています。XではファンであるV6や日常の何気ないことをつぶやいたり、匿名で質問や回答ができる「質問箱」というWebサービスを使って法曹志望者などの質問にも答えており、気さくな印象です。

 特徴的なのが弁護士だけではなく、フリーアナウンサーとしても活動していること。弁護士1年目から3年目頃まではネットラジオのニュース番組でキャスターを務めていました。現在は第二東京弁護士会(通称「二弁」)の広報も担当し、二弁公式YouTubeチャンネルの動画ナレーションや、修習生や学生向けのイベント司会などをしています。背景には、弁護士になる前に、専業の「アナウンサー」だったという経歴が関わっています。

 新卒採用では在京キー局を中心に受験をしたものの夢叶わず、1年間ほど民間企業に勤務したのちに大学院に進学。再度の就職活動を経て、フリーランスのアナウンサーとして各局の番組に出演し始めました。

 幼い頃から憧れていた職業に念願叶って就けたものの、契約は1年ごとの更新、報酬は番組出演の本数に応じた支払い体系で、待遇はきわめて不安定でした。とくに女性アナウンサーは若さが重視される傾向にあり、周囲の優秀な先輩が30歳を過ぎて急に仕事がなくなる姿に不安を抱いていたといいます。

 仕事と並行して早稲田大学大学院法務研究科(ロースクール)に入学し、34歳、4回目の挑戦で司法試験に合格。当初はアナウンサー業を中心に弁護士として仕事を行う予定でいましたが、「いざ始めてみたら結局、弁護士業が8割になっていました」と笑います。

◆司法試験、気象予報士試験、行政書士試験に合格した夫

年の差婚
 夫の友貴さんは1999年、愛知県名古屋市生まれ。司法試験のほか、12歳で気象予報士試験、15歳で行政書士試験と、難関国家試験を3つ突破しているというのだから驚きです。