食を通じた社会課題の解決に挑むべく、今年10月には、シードラウンドの資金調達を発表。東北大学との共同研究もスタートしているという。

さまざまな料理へ活用可能


「醸豆(JYOZ/ジョウズ)」は、大豆を皮ごと使用し、アラネア発酵した大豆発酵食品。原材料は国産大豆と発芽玄米のみ。豆を皮ごと発酵することができるため、大豆そのものが持つ食物繊維を含み、タンパク質を吸収しやすい遊離アミノ酸として摂取することができるという。

多くの大豆製品の課題であった、大豆特有の癖や発酵臭の軽減を実現。クセが少なく、油なじみや各種調味料との相性が良いためさまざまな料理へ活用できる。形状的にも板状やひき肉状、粉末状など多種多様な形状で使用できるため、食感を維持したり、栄養価を加えたりと、さまざまな観点で日常の食生活に健康と発酵要素を気軽に付与することができる。

ハッコウホールディングス独自の発酵技術

「アラネア発酵」についても紹介しよう。

独自発酵技術「アラネア発酵」は、豆類の旨味成分(グルタミン酸)の向上や、苦み成分(アルカロイド)の減少など、生食にも加熱調理にも最適となるハッコウホールディングス独自の発酵技術。豆類を皮ごと発酵するため、消化吸収が良く、豆丸ごとの栄養価を摂取することが可能になるという。

粉末状、板状、ひき肉状など形状変化も可能で、普段の食事に気軽に追加するだけで発酵要素と栄養を付加することを実現する。発酵時に大量の塩を使用する一般的な発酵とは異なり、塩を使わない無塩発酵なので、塩分を気にする高齢者にとっても豊富に摂取できる植物性発酵食品だ。

ハッコウホールディングが目指す世界

国内初の食用低アルカロイド品種「ルピナス豆」

ハッコウホールディングスは、アラネア発酵など、発酵のノウハウを活かし、国内初の食用低アルカロイド品種の「食用ルピナス豆」をはじめとする農作物の可能性を最大限に活用することに着手している。