現天皇を叔父に持つのが悠仁親王ですが、叔父と甥というのは少々、距離がありますし、どのように帝王学が伝授されているのかは気になるところだなと思いました。

 帝王学というのは、皇太子にだけ、帝位経験者から伝えられていくものです。天皇陛下より、秋篠宮さまは上皇さまとの距離が近いと書かれていることを見るのが多いのですが、もしかしたら、皇嗣殿下である秋篠宮さまこと文仁親王に、上皇さまから一子相伝式に帝王学の伝授も行われているのかもしれません。

――悠仁親王が帝王学を学ぶようになるのは、皇嗣殿下こと文仁親王への伝授が終わってから、ということでしょうか? 

堀江 一定期間、その授業を受けたからといって、それだけで「帝王学を修了しました!」などと軽々しく終わるものではないでしょうし、一生をかけて学び続けるものなのかもしれませんが……。

 また、これまでのお話を聞いていると、帝王学とされるものも非常に多種多様なカリキュラムによって形成されており、ご本人もしくはお父様が「これが帝王学だ」と考えたものが、帝王学の実情というような推測もできますね。

秋篠宮家が考える悠仁親王への帝王学とは?

――正解はないし、間違いもない、ということですね。

堀江 以前、このコラムの連載の中で、典型的な上流階級出身の子どもたちに囲まれて暮らすのではなく、幼稚園から大学までさまざまな家庭出身の子どもたちの中で暮らすことが、悠仁親王への帝王学だと秋篠宮家では考えられているのではないか……ということを私はお話しました。

 ただ、この度、保阪正康さんの記事(「天皇家の教育」全内容、『新潮45』2002年1月号)を読む機会があり、考えが少々、変わってきました。明治以降の歴代の天皇も十代後半の頃……つまり中学・高校時代に帝王学の授業を受けはじめているのですよね。

――なるほど。悠仁親王はこの春から高校生なので、ちょうど今の時期にあたりますが、勉強が忙しくて、帝王学に割く時間はあるのか? と疑問ですが……。うわさによれば、東京大学もしくはそれに類する難関大合格を目指しているそうですから。