今回の放送でも、「名探偵津田」のスタートを察した津田は全力で参加を嫌がっていた。事件は『水曜日のダウンタウン』の収録スタジオで、アンガールズ田中卓志が殺されるところからスタート。すぐに異変に気づいた津田は、とにかく企画への参加を拒否し、新潟が舞台と分かると着替えがないとゴネて、大きな話題になった「長袖をください」というセリフを披露。
とにかく毎回、ミステリードラマに参加したくない津田が主人公というおもしろさを生み出されている。
当然、彼が嫌々なので事件解決にも後ろ向きであり、第3弾では新潟のホテルが舞台なのだが、深夜の労働や長い移動にはじめから不満たらたら。しかも、寝ようとすると何度も起こされる嫌がらせを受け、最終的には「東京に帰る」とマジギレする場面も見せてくれた。
また、前回の第2弾では長野の山奥にある村が舞台であったが、とにかく坂が多いことに文句を連発。重要なアイテムとなる鞠(まり)を見つけなければいけない展開に「めんどくせえ」と発し、ミステリードラマの定番となる検証もやりたがらない。
どこまでも人間臭い津田がおもしろく、バラエティ番組でありながら新しい形のミステリードラマを生み出すことに成功している。
◆津田の芸人としてのセンスの良さで視聴者をドラマに引き込む
嫌々ながらミステリードラマを主人公としてすすめる津田だが、さすがは一流のツッコミだけありワードセンスの高さは秀逸だ。
第1弾では山奥のペンションが舞台だったが、大雨で橋が落ちて密室になった展開にも、そんなに雨が降っていないとツッコみ、「ブンブンブンブン車通ってるよ」と指摘。ベタなミステリードラマの設定も、津田が細かくツッコミを入れることで新しい見方ができるようになり、視聴者はドラマに引き込まれていく。