投資で大切なのは、第一歩を踏み出すこと

(写真=筆者撮影)

くすい: 不動産投資をするにあたって悩むのが、自分の家を買うか、投資用物件を買うかという点があります。いきなり投資用物件を買うのはちょっと怖いので、まずは自分の家を買ってからでもいいのかなと、いう女性も少なくありません。

横山: 私は自分の家を買いたければ、買えばいいと思うんですよ。なぜなら精神が落ち着くからです。それで満足感が高まって、人生が晴れ晴れしているならそれでいいと思います。ただタイミングが非常に重要です。昨年不動産価格がいったん天井を打っているという報道が出ていますけど、そのタイミングで家を買うといずれ売ろうかなと思ったときにすごく難しいわけです。実は私は結婚して一戸建てを買ったんです。

くすい: 一戸建てを?

横山: 払っている家賃よりも、住宅ローンの返済額のほうが安いぞ、と思ったからです。ただバブルが崩壊しているときなので、物件価格がものすごく安かったんですよ。すごく駅に近くて古くない物件でしたので、何年か住んだのちに知り合いが「買いたい」といったので売りました。マイホームでも投資用でも、売るときに自分が損をしないようにできればいいわけでけですからタイミングが重要だと思います。

くすい: タイミングと物件選びということは、要するに将来売ることを視野に入れておいたほうがいいよという話ですね。自分が欲しいのはもちろん大事だけど、人が欲しいと思う物件にしておくと、いつか売却したい時に困らずに済む可能性も高まってくるのではないかということですね。

横山: そういうことです。

「不動産投資は怖い!」と思うのは勉強不足の証拠

くすい: もう一つ不動産投資って怖いイメージもあるんじゃないかと思います。私は自分の家を買う前に投資用物件を買ったので、周囲に「なんで?」とすごく聞かれました。最近だとシェアハウスの業者に女性が騙されて、結局損をしてしまうという事件がありましたけど、そのあたりはどう思いますか?

横山: もちろん顧客を騙すような企業は言語道断ですが、勉強をしていればある程度、防ぐことはできると思います。私は常に不動産を買いたいと思っているので、売り出し価格をチェックしています。そうすると、明らかに割高なものはわかるようになります。

くすい: 売り出し価格というのは、広告やチラシですか?

横山: 物件価格はインターネット上でも公開されていますから、誰でも見ることができます。ずっと見ていると、他の物件よりも割高な物件があることに気づくはずです。それに気づけなかった時点で勉強不足、「負ける」こと確定です。

くすい: 情報収集のポイントはありますか?

横山: 今はインターネット上に基礎的な知識は掲載されているので、まずはそれでいいと思います。そうして第一歩を踏み出すと、「ここが分からないな」という気付きがあり、さらに調べることで知識が深まります。