「人生100年時代」をテーマにした女性限定の資産づくりセミナーを2018年7月21日、東京・銀座の「プラスワンライフラボ銀座ギャラリー」にて、同ギャラリーとDAILY ANDSが共催しました。その様子を全3回にわたってお届けしています。

前回は資産運用経験豊富なファイナンシャル・プランナーの横山利香さんとDAILY ANDSのくすいともこ編集長による対談の前半を紹介しました。

最終回となる今回は、「投資女子」の2人が不動産投資について語りました。「チャリンチャリン」収入は働く女性にとっても魅力的ですが、その実態とは?

女性のための資産づくりセミナーリポート
(前編)株トレーダー・横山利香さんが語る、人生100年時代の資産づくりのコツとは?
(中編)無知って怖い!働く女性2人のリアル投資の失敗談
(後編)マンションを買うと結婚できる説は本当?不動産投資女子2人の持論は……

「お金大好きアピール」をすれば情報が集まる!

(写真=筆者撮影)

くすい: 対談の後半では不動産投資の話をしたいと思っています。横山さんは現在アパート1棟、マンション1棟、建築中のアパートが1棟あるということで、かなり不動産投資をやっているといっていいと思います。私はワンルームマンション1戸を投資用として持っています。横山さんが不動産投資を始めたきっかけは何ですか?

横山: 不動産投資を始めたきっかけは、ある人が「横山さん、不動産ってすごく儲かるんですよ」って私にささやいたんですよ。儲かるならやらないと……と始めました。

くすい: それは資産運用を始めてから何年目ですか?

横山: 資産運用を始めたのが2002年の末で、あっという間に株で儲かったので2006年ぐらいに不動産投資を始めました。「儲かるよ」といわれたので始めたのですが、今思えば家賃収入がリーマン・ショックのときのつらい時代を乗り越えさせてくれたなと感じています。

くすい: 最初に買った物件はどういうものだったんですか?

横山: 最初は1棟マンションでした。

くすい: いきなり1棟ですか!

横山: 私の場合は少し例外かもしれませんが……。1棟買うのもワンルームを買うのも数千万っていうお金になると、結論として同じなんじゃないかと思います。購入金額にどれだけ差があって、どれだけ不動産投資で家賃収入を得られ、自己資金がどのぐらいの期間で回収できるか。自分の手元に家賃収入がどれだけ残せるかという計算ができれば、不動産投資をやってもいいわけです。

くすい: 今の話で面白かったのが、人に言われて不動産投資を始めたという部分です。周囲に「横山さんはお金の話が好きだ」ということが伝わっていたということですよね。私はそれが重要だと思っていて、お金の勉強をしているとか株を持っているということをまわりに知ってもらうと、おのずと情報が入ってくるのかなと思っています。

横山: それはあると思います。日本人ってすごく仲のいい友達でも、お金の話をしないじゃないですか。そうなると何がいいですよという話もできないですよね。私の場合、今日はいくら損をしたんですよとか、いくら儲かっているんですよという話を普通にしているので、「今回こういう商品に投資してみたんだよ」という話が回ってくるという動きはあるかなと思います。