◆お金は、なくなったら終わり
――周りの方はたにゃパパさんが猫を飼い始めたり、ウキウキとペットショップに日参する様子を見て、なんと言っていますか?

きっと周りの人は僕のことを「たんぽぽを踏んで歩くような人間」だと思っているんです。新宿、とくに歌舞伎町では強くないと生き残れないですから。でも、もともとの僕はたんぽぽをよけて歩く人間だったんです。それをたにゃが思い出させてくれました。
ずっと虚勢をはって生きてきました。ホッとする時間や優しい気持ちになる時間なんて、なかったんです。でも、たにゃに出会って、価値観がひっくり返りました。そうやってがむしゃらに働いて、お金を得ても、なーんの意味もない。なくなったら終わりですから。