投資信託と上場投資信託(ETF)の違いって?

(写真=筆者撮影)

くすい: 皆さんからの質問で、ETF(上場投資信託)と投資信託の違いが分からないというものもありました。私も記事をたくさん作りますが、難しくて分かりづらいので詳しく教えてください。

横山: 投資信託というのは、証券会社や銀行で販売していて、ファンドマネージャーという運用のプロがついています。

くすい: 会社の中に運用のプロがいるのが投資信託なんですね。

横山: そうです。ただし運用のプロといっても、運用が上手いかどうかは別ものです。だから運用が下手な人の投資信託は避けたいです。

くすい: プロフェッショナルがついているけれど、運用が上手い人とそうでない人の両方がいるということですね。ETFは「上場」とついていますが……? 

横山: ETFは日経平均株価とか東証株価指数とか、インデックスつまり指数に投資するのでファンドマネージャーは不要です。例えば銀行業というようにな様々な指数に投資をするのがETFです。

くすい: 投資信託の中にも「インデックス型」といって、指数に連動するものがあります。ETFと投資信託、買う私たちにとって違いはありますか?

横山: 手数料でしょう。投資信託の場合、保有している期間に応じて信託報酬という手数料がかかります。だいたい1%ぐらいです。購入するときも0.数%がかかることがあります。その手数料を上回るような値上がりができる投資信託でなければ、手数料が高すぎてコストに負けてしまいます。

くすい: 上場投資信託だと、信託報酬はかからないということですか?

横山: 一応かかってはいますが、投資信託に比べると低いものが多いということです。

くすい: 少し専門用語っぽくなってしまいますが、例えば同じように「日経225」と連動するものを買うなら、投資信託よりもETFのほうが手数料が低くてお得なんですね。

横山: そう考えてもらっていいと思います。あと、ETFは株のように自分のタイミングで売買できる点も異なっています。

次回は不動産投資の体験談!

運用商品は似たような名前のものがあって分かりづらいイメージがありましたが、お二人の対談を聞いていて、もやもやしていたことがすっきりしたような気がしました。次回はいよいよ不動産投資のお話が登場します。ぜひご期待ください。

後編に続く)

女性のための資産づくりセミナーリポート
(前編)株トレーダー・横山利香さんが語る、人生100年時代の資産づくりのコツとは?
(中編)無知って怖い!働く女性2人のリアル投資の失敗談とは?\

(後編)マンションを買うと結婚できる説は本当?不動産投資女子2人の持論は……

登壇者プロフィール

(写真=筆者撮影)

横山 利香(よこやま・りか)さん:写真左
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャル・プランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリストとして独立。株式投資、不動産投資をメインに、為替やファンドなど幅広い金融商品への投資を日々実践し、その経験をもとに資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾、相談業務を行っている。ブログはほぼ毎日更新し、週1回メールマガジンを配信している。

くすい ともこさん:写真右
DAILY ANDS編集長。1988年富山県生まれ。地方紙で5年間記者として勤務後、ZUUに入社。ZUU online編集部を経て16年より働く女性の投資メディア「DAILY ANDS」編集長。「無理のない範囲でコツコツ」をモットーに資産運用を実践中。

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