中学生であれば、「わが家の月々の生活費や家計管理の工夫」など一歩踏み込んだ体験も有効でしょう。
お金を計画に使う体験として、ホームパーティーや家族の旅行計画について予算を含め子どもに任せてみるという方法もあります。金融機関や民間の金融教育団体が主催するワークショップなどに参加してみることもおすすめです。
また、キャリアは生涯のライフプランに大きくかかわるため、家族・親戚など身近な人をはじめ、さまざまな人のャリアや生き方について知ることも大切です。
金融のしくみや消費者問題、社会保障制度などは、日々のニュースが生きた教材となります。
ニュースはスマホで見るのが一般的という時代ですが、週末は家族一緒にTVの週刊ニュースを見て対話するなど、家庭での金融教育が自然にできるしくみを作りましょう。
まとめ
高校での金融教育は、生活環境や経済社会環境の変化を背景に学習内容が拡大していますが、学校での学びには限りがあるため、家庭でのサポートが欠かせません。
日頃から家庭で知識や経験を積み重ね、多くの情報から必要な情報を取捨選択し適切な意思決定ができる力を養っていきたいものです。
万一何かあった場合には、すぐに相談できる親子関係を築いておくことも大切です
【おもな参考文献】
・「高校生のための金融リテラシー講座」
(金融庁オフィシャルサイト「高校向け 金融経済教育指導教材の公表について」
https://www.fsa.go.jp/news/r3/sonota/20220317/20220317.html
・「金融教育プログラム-社会の中で生きる力を育む授業とは-」
(「知るぽると」金融広報中央委員会)
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/program/
・「高等学校(教員・生徒)における金融経済教育の実態調査報告書」
(日本証券業協会オフィシャルサイト「金融経済教育を推進する研究会」)
https://www.jsda.or.jp/edu/research_society/kinyukeizai.html