次に、デメリットとして考えられるのは、以下の3つです。

 

1.為替の影響をうける
2.保険関係費用などの手数料がかかる
3.為替手数料がかかる

 

為替は、様々な要因で日々動いています。
そのため、為替変動のリスクがともないます。
例えば、毎月保険料を支払うタイプの契約の場合、円高であれば、円での支払いは少なくてすみますが、円安では、円での払込みは負担が大きくなります。

また、生命保険であるため、保険関係費用のコストがかかります。
この費用は、年齢や性別、商品等により異なるため、具体的な金額は明示されていません。

さらに、円貨から外貨、外貨から円貨に換える際には為替手数料がかかります。
契約や保険会社にもよりますが、多くの場合1ドルあたり0.15円~0.5円です。参考までに、為替手数料は、保険商品だけでなく外貨預金(銀行によって1ドル0.15円~1円など)でも同様に発生します。

 

 

外貨建て生命保険に向く人・向かない人

 

外貨建て生命保険に「向く人」と「向かない人」をまとめると以下のようになります。

 

■外貨建て生命保険に「向く人」

・ 為替の情報に左右されず、決めた期間コツコツと運用出来る人
・資産分散の考え方が出来る人
・投資先を選ぶことが苦手、面倒だと思う人(保険会社に運用を任せたい人)

 

■外貨建て生命保険に「向かない人」
・近い将来に資金を使う予定のある人
・為替の情報に一喜一憂する人
・短期間で大きな収益を狙いたい人

 

タイプ別に向き・不向きをあげましたが、あくまでも「保険」であることに留意すべきです。
もしもに備える保障を備えつつ、資産形成の手段としての有効性をどう捉えるかがポイントになります。

たとえば、NISAで資産形成を考えるのであれば、毎月の投資額はライフスタイルによって変更できますし、必要であれば引き出すことができます。
ただし、自分自身で運用先(投資先)を選ばなければなりません。