社会保険料が上がる(標準報酬月額が高くなる)ことにはメリットもあります。
たとえば、将来受け取る老齢厚生年金は現役時代の報酬に比例して年金額が決まる仕組みになっており、標準報酬月額が高くなることで年金額も増えます。
また、健康保険には、病気やけがで働けなくなったときに支給される傷病手当金や、出産のため休業し報酬を受けられなかったときに支給される出産手当金という制度があります。
どちらも、直近12ヵ月間の標準報酬月額を平均した額に基づいて支給額が決まるため、標準報酬月額が高い方が支給額は高くなります。
まとめ
4月に昇給した方の社会保険料が上がるタイミングは「定時決定」か「随時改定」かにより異なります。社会保険料が上がることに抵抗を感じる人も多いかもしれませんが、負担が増えるだけではなくメリットもあることを知っておいてください。
もし、社会保険料が上がらないよう残業を控えるといった場合には、業務に支障をきたさない範囲で行うようにしましょう。
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