日常生活の中では、家具の移動で壁や床を壊してしまったり、子どもが家の中で遊んでいて、物をぶつけて壁に穴をあけてしまったりすることがあるかもしれません。
こんなとき、加入している火災保険で補償を受けることはできるのでしょうか?
ここでは火災保険の補償内容のほか、家の中で何かを壊してしまったときの補償について解説します
火災保険はどんな保険?
一般的に「火災保険」と呼ばれる保険は、「住宅総合保険」という種類の保険で、火災だけでなく、自然災害や日常で起きた事故で建物や家財に損害を受けたときにも補償されます。
保険会社により名称や対象の基準は異なりますが、具体的には、「火災、落雷、破裂・爆発」のほか、「風災・雹(ひょう)災・雪災」「水濡れ」「盗難」「水災」「破損・汚損など」を補償対象としています。
また、火災保険は保険の対象を「建物のみ」「家財のみ」「建物+家財」とする3通りの契約方法があり、契約していないものは補償されません。
建物のみの契約では家財に損害が発生しても対象外となります。
「建物」に含まれるもの …壁や床、そのほか備え付けの収納や設備、調理器具など
「家財」に含まれるもの …建物内に収容される家財(家具、家電、衣服、おもちゃなど
賃貸住宅の場合には、家財のみ加入するのが一般的です。
加入時には、必要性についてよく検討しましょう。
さらに、火災保険では契約時に免責金額を設定します。
免責金額とは自己負担する金額のことです。
損害によって受け取れる損害保険金は、実際の損害額から免責金額を引いた金額になります。
○火災保険の損害保険金=実際に受けた損害の額-免責金額
子どもが壁に穴をあけたとき、火災保険で補償されるの?