ネット上は妃を応援するムードとなり、イギリスのリシ・スナク首相(当時)はもちろんのこと、ジョー・バイデン米大統領、エマニュエル・マクロン大統領ら政治家たちもSNSで妃にお見舞いの言葉を贈り、大きな話題になった。

キャサリン妃以外の候補者

 キャサリン妃は、6月に同じく今年がん闘病を発表したチャールズ国王のトゥルーピング・ザ・カラー、7月のウィンブルドン観戦と、少しずつ公務を再開。ウィンブルドンでは、シャーロット王女と共に登場した妃に観客がスタンディングオベーションを送り「世界中から愛されているプリンセス」だと話題になった。

 9月に化学療法を終了したと発表すると、その後は長時間の公務にも復帰。クリスマス・キャロル・サービスでパフォーマーのパロマ・フェイスらと対面した際には、「こんな一年になるとは思わなかった」「予期しなかったことだけど、多くの人が今年(私と)同じように困難な時間を過ごしたと思います」と語り、「誰かと違い被害者ぶったり悲劇のヒロインぶらないところがさすが」「次期女王だけある!」と称賛されたばかりだった。

 キャサリン妃のほかには、今年の米大統領選でメディアを賑わせたドナルド・トランプ米前・次期大統領、カマラ・ハリス副大統領、イーロン・マスク、ジョー・ローガン、マーク・ザッカーバーグや、連邦準備制度理事会議長のジェローム・パウエル、メキシコ初の女性大統領クラウディア・シェインバウム、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、プーチン政権を批判し獄死した反体制派指導者だった夫アレクセイ・ナワリヌイの活動を引き継ぐことを表明したユリア・ナワルナヤが候補者として選ばれている。

イギリス人を中心に反対の声が続出

 妃について、ネット上では「候補者の中で一番(公には)何もしていないけど、ネットでは最も話題になった人物」「ネット上で無責任に飛び交う臆測が、いかに危険であるかを認識させてくれた人」「困難な思いをしているのは自分だけではないと、人々を思いやる言葉が自然と出てくる、素晴らしい妃。パーソン・オブ・ザ・イヤーにふさわしい」などの声が続出。