グリセリン化粧水の作り方!
それでは、グリセリン化粧水の作り方をご紹介します。ぜひ自分で作ってみてくださいね。
グリセリン化粧水の作り方1 材料
・グリセリン 5ml
・精製水 100ml
グリセリン入りのスキンケア化粧水は、グリセリンと精製水があれば手作りできます。ただし、注意が必要なのはスキンケア化粧水が出来上がったときの、グリセリンの濃度です。
より高い保湿効果を求めて、グリセリンは多ければ良いというものではなく、グリセリンの割合は5~10%が適量と言われています。あまりにもグリセリンの濃度が濃すぎると、かえって乾燥してしまうので、グリセリンを入れすぎないようにしましょう。
精製水の代わりに、水道水でもOK?
グリセリン化粧水の作り方で、今回はあえて、材料に「精製水」と書きましたが、水道水やミネラルウォーターで代用できる?という声をよく聞きます。
実際に普段から手作りしている人の中でも、水道水やミネラルウォーターの方が好みという人もいますので、どちらも否定はしませんが、メリット・デメリットはおさえておいてから応用させましょう。
まずは水道水ですが、普段シャワーやお風呂で肌に使用しているので、使用しても問題はありません。ただし、水道水には塩素など消毒用の薬剤が含まれていますね。水道水での作り方だと、精製水より長持ちしますが、その保存料的な要素をどう考えるかです。使用していて支障がなく、価格重視なら水道水で作るのもアリでしょう。
精製水の代わりに、ミネラルウォーターでもOK?
次に、ミネラルウォーターでの代用についてです。美容に関心が高い人なら、ミネラルウォーターにこだわる人も多いですね。また、実際にミネラルウォーターを使った化粧水も、市販されています。
ミネラルウォーターと言うだけあって、ミネラルが含まれています。敏感肌や肌が弱い人の中には、このミネラルとの相性が悪い人もいるので、自己責任で判断しましょう。
もしミネラルウォーターで代用するなら、軟水を選びます。硬水は日本人の体質に合いにくいのもありますし、一般的に使用を肌が乾燥しやすいと言われています。
精製水の代わりに、芳香蒸留水を使う人も多い
フローラルウォーターと呼ばれることも多いのですが、芳香蒸留水は水蒸気蒸留法という作り方で、精油を抽出するときに一緒に作られる液体です。精油ほど香りは強くありませんので、これだけで化粧水の代わりに使用したり、ルームスプレーにしたり、様々な使い方ができます。
価格は、数百円~販売されていますが、花の種類や産地によってまちまちです。フローラルウォーターとして販売されているものの中には、化学香料で似せた香りをつけただけのものも有ります。スキンケア用に少しでも使う可能性があれば、芳香蒸留水100%を最低限選びましょう。オーガニックなどにこだわるのも良いですね。
香りの種類は、ラベンダーやローズが一般的ですが、それぞれの花で乾燥肌向きとか、エイジングケア向きなど効果が少し違います。また香りの種類で、リラックスしたい時に効果的とか、元気を出したい時に効果的なども有るので、香りで選ぶという方法もあります。
ただ、どちらにしても、精製水ほどお手軽ではないので、慣れてきてから試す方が無難かもしれませんね。
グリセリン化粧水の作り方2 容器の準備
これから手作りしようとしているグリセリン化粧水が、市販の化粧水と大きく違うところは、保存料が入っていないということです。つまり菌対策も、自分で責任を持たなければなりません。
それには、菌が繁殖しにくい容器を選びましょう。できるだけ、煮沸消毒ができるガラス製の容器を準備します。もし数日分お試しで作るなら、プラスチック容器でもできないわけではありませんが、中に菌があるとすぐ繁殖してしまいますので、アルコール消毒くらいはしておきたいものです。
1回で作ったグリセリン化粧水が、保存できるのは、冷蔵保存で1週間程度。できれば新鮮なものを使い続けたいので、最初は出来上がったグリセリン化粧水が、100ml程度入る大きさで十分です。
煮沸消毒はとても簡単!
ここが面倒で、グリセリン化粧水の手作りを始められない!という人も多いのが、煮沸消毒。でも、やってみると意外と簡単です。
まずは小さなお鍋と、容器を沸騰した鍋から取り出すのに使うトングや箸、お玉などを用意します。鍋は、薬剤を使うわけではないので、普段料理に使っているもので大丈夫です。取り出す道具は、トングが一番楽ではありますが、私の場合、最近は穴の開いたお玉を使うことが多いです。
方法は、容器が入る小さな鍋に、容器がすっぽり浸かるくらいのお湯を沸かします。お湯が沸いたら、容器を入れ、15分ほどグラグラ煮ます。
容器を鍋に入れる時に、容器に空気が残らないように、中までしっかりとお湯を入れる事。15分煮たら、暑いうちに鍋から容器を取り出し、しっかりと自然乾燥させること。これだけで煮沸消毒はおしまいです。もちろん消毒作業ですから、ご自身の手も洗ってキレイにしてから作業しましょうね。
グリセリン化粧水の作り方3 あとは、混ぜるだけ
グリセリン化粧水の作り方は、煮沸消毒して完全に乾いた容器に、あとは精製水とグリセリンを入れて混ぜるだけです。容器に精製水とグリセリンを入れて、ふたをしてシャカシャカ振ったらすぐに混ざります。
参考までに、作り慣れてきたらこのグリセリン化粧水に、精油や尿素・ヒアルロン酸なども入れることもできます。グリセリン化粧水に追加するものによって、少し作り方(混ぜる順番)が異なりますので、注意してくださいね。
本格的に使用する前に、念のためパッチテストを
グリセリン以外に何も入っていないので、市販の化粧水を使用したことがあればあまり心配はいりませんが、万が一のかぶれ等に備えて、このグリセリン化粧水でも念のためにパッチテストをしてから使い始めましょう。子供や敏感肌の人はもちろん、皆さんにオススメします。
入浴後の清潔な二の腕に、手作りしたグリセリン化粧水を塗布して、24時間様子を見るだけです。肌に合わなければ、痒みが出たり、赤くかぶれたりします。
パッチテストは、体調や季節の変わり目に起こるホルモンバランスの変化などで、以前と違う結果が出ることも多々あります。簡単にできますので、心配な時はパッチテストを行ってください。
さて、ここからはグリセリン化粧水の応用編…
ここまでは、グリセリンと精製水だけで作る、スキンケア化粧水の作り方をご紹介しました。友人などに教えても簡単すぎて驚かれますが、基本の作り方は、本当にこれだけです。簡単ですよね。
グリセリン化粧水は、この作り方だけでも十分活躍してくれるのですが、ココに色々プラスして、更にオリジナルのグリセリン化粧水を作ることができます。色々試してみると楽しいですよ♪
でも、新しいものをプラスしたら、その都度パッチテストをしてから使用しましょうね。
グリセリン化粧水の作り方 応用編1 尿素
尿素もまたグリセリンと同じく、スキンケア化粧水やクリームなどに頻繁に配合されている成分ですね。尿素には保湿効果のほか、ターンオーバーを早める効果があると考えられています。ターンオーバーを早める効果は、良し悪しで、古い角質を溶かしだす一方で、肌のバリア機能が弱くなります。敏感肌の人にはグリセリンよりも、少し刺激が強いかもしれません。
どちらかというと、尿素入りグリセリン化粧水を毎日使うなら、角質が柔らかくなる効果を活かして、顔よりも手や膝・かかとなど全身用としての使い方がオススメです。顔だと、毎日使うより、肌がごわつくときだけに使用など時々の使い方にとどめておきましょう。
尿素を足すグリセリン化粧水の作り方は、まず精製水と尿素を混ぜてから、グリセリンを足します。
グリセリンと同じく尿素もまた、ドラッグストアやネット通販で簡単に購入可能です。価格も数百円で購入できます。尿素もグリセリンと同じく、沢山足せばいいわけではありません。尿素の濃度は3%が目安で、100ml作りたい時には、25gぐらいがオススメの分量です。
グリセリン化粧水の作り方 応用編2 ヒアルロン酸
ヒアルロン酸もまた、グリセリンと同様にスキンケアでは頻繁に聞く成分ですね。ヒアルロン酸は元々、人間の身体にも存在する成分なのですが、残念ながら加齢とともに減っていきます。40代になると、産まれた時の半分くらいまで減ってしまうので、エイジングケア系でよくヒアルロン酸という成分を聞くのですね。
ヒアルロン酸も、グリセリンや尿素と同じように、入れすぎると逆に乾燥肌や炎症の原因となりますので、仮に年齢が進んでいたとしても欲張らずに。100mlのグリセリン化粧水に入れるなら、グリセリンと同じく5ml(小さじ1)くらいが適量です。
ヒアルロン酸を足すグリセリン化粧水の作り方は、精製水とグリセリンと一緒でも大丈夫。
ヒアルロン酸もグリセリンと一緒にドラッグストアやネット通販で簡単に購入できますが、価格は尿素より少し高めが多いようです。それでも数百円程度から試すことができます。ヒアルロン酸入りグリセリン化粧水を作ってみたら、ぜひ高級化粧水と効果を比較してみてくださいね。
グリセリン化粧水の作り方 応用編3 精油
精油もまた、グリセリン化粧水と相性が抜群で、グリセリンの保湿効果だけでなく、精油の元となる植物の効果も期待できます。
精油というのは、よくアロマオイルなどと混同されますが、植物由来100%です。合成的なアロマオイルでは効果を期待できないだけでなく、肌にも悪い成分が含まれている可能性がありますので、グリセリン化粧水だけではなく手作りのスキンケアには、絶対に使用してはいけません。また、エッセンシャルオイルと書いてあっても、安価な商品だと合成の場合もあります。しっかりと確認してから使用してください。
精油を混ぜるグリセリン化粧水の作り方は、先にグリセリンと精油を混ぜてから、精製水を足します。グリセリン化粧水を100ml作る時の精油は、わずか3滴程度。香りによって1滴でも十分なものも有りますので、ほんの少しずつ足していくと、好みのグリセリン化粧水に仕上がります。
光毒性がある精油は、グリセリン化粧水には使用しない
少し専門的な話になりますが、精油をスキンケアに使う場合に、注意することがあります。
精油の中には、光毒性(ひかりどくせい)といって、皮膚にその精油が付いたまま紫外線に当たると、シミや炎症を引き起こす性質を持つ精油がいくつかあります。使ってはいけないという程ではありませんが、ナイトケア用など自己責任で使用しましょう。
一般的な精油で光毒性があるのは、ベルガモット・レモン・グレープフルーツなどです。これらの中でも、光毒性フリーの精油も販売されてはいます。精油はアロマテラピーの専門店で購入すると、光毒性があるかどうか、また効果なども確認しながら購入できます。
精油は少量で千円前後から、数千円するものまで様々です。また同じラベンダーでも産地や作られた年代で全然香りが違いますので、試せるならあらかじめ確認してから購入したいですね。