今夜放送の『アナ雪』『美女と野獣』の二本立てが好評なら、今後も中短編アニメの放映が検討されるのではないでしょうか。京都アニメの新作『特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト』(2023年)は上映時間58分、新海誠監督の『言の葉の庭』(2013年)は45分です。テンポよく、無駄を排した中短編作品には、まだまだ埋もれている名作が多いように思います。

 そして、多くの人が期待しているのは、スタジオジブリの当時の若手スタッフが制作し、宮崎駿を怒らせたことで有名な『海がきこえる』(1993年)でしょう。上映時間は72分です。2011年に『ゲド戦記』(2006年)と二本立てで放映されて以降、『金ロー』ではお目にかかることができずにいます。宮崎アニメのヒロイン像とは真逆な、性格のひねくれた美少女・武藤里伽子にもう一度会いたいと思っている人は、少なくないと思いますよ。

(文/映画ゾンビ・バブ)