ABEMAオリジナルドラマ『インフォーマ −闇を生きる獣たち−』第6話が今夜、幕が上がる。視聴者を引きつけてきた衝撃的な展開は、クライマックスに向けてさらに加速していく。そんな中で、原作・監修を務める作家の沖田臥竜氏は、特別な想いから、自身の人間関係に近いある2人の人物をキャスティング。その背景からは作品づくりに込められた、クリエイターやスタッフたちの情熱と絆の物語が浮かび上がってくるのだ。
第6話にかかわった大事な2人、そこの行き着く物
耳を澄ませば、「手間かけすぎですよ」という龍之介の声が聞こえないだろうか。
今宵、第6話の幕があがる。熱かった夏がまるで遠い昔のように感じるほど、寒くなってきた。そんな夜を熱くさせるのが『インフォーマ −闇を生きる獣たち−』だろう。
前回は、高野龍之介が自ら化けの皮を剥ぎ、獣となったことで視聴者の胸を鷲掴みにしてくれたと思うが、まだまだこんなものでは終わらない。クライマックスまで「うそっ!!」と思わせるような展開の連続に決まっているではないか。
第6話では、前作『インフォーマ』シーズン1に引き続き、作家でジャーナリストの猫組長が登場し、シンガーソングライターのケイスケサカモトさんの「あなたと元気に暮らした町」が、木原慶次郎と高野龍之介が初めて会うシーンで挿入歌として流れる。
聞いてもらってもいいだろうか。これは私のキャスティングであり、挿入歌をオファーしたのも私である。2人とも私個人にとって大事な人だ。その人たちを起用した。
なぜだかわかるだろうか。私は、そのために作品づくりやっているからだ。つまりまずは、自分の周囲の人たちを喜ばせずして、その作品から生み出される感動も興奮も存在しないと思っているのだ。
なにも私は、運が良かったわけでもなければ、恵まれていたわけでもない。すべて筆一本と行動力だけで、チャンスをもぎ取り、自身の作品のドラマ化を実現させてきたのだ。それに向けた動きに対価などはもちろんない。日々の仕事をこなしながら、寝る時間を削って書き、必要な場所へと赴くだけである。