登呂川流域にはなだらかな丘陵地と美しい農村景観を有する一方で、産業・経済・情報・文化・スポーツの発信基地として成長を続けているのも特徴だ。

特産品には、戦前に世界の7割を生産していたというハッカ・ハーブ製品、日本一の生産量・出荷量を誇る玉ねぎ、インゲンの一種で高級豆である白花豆などがある。

そんな北見市は「焼肉の街」としても有名だ。そのルーツは、1925年、北見駅近くの屋台「力(りき)」から始まった。当時、北見駅の南に家畜処理場があったのだが、ホルモンなどの内臓肉を食べる習慣はまだなかった。そんななか、「ホルモン焼き」と書かれた店のちょうちんは人目を引き、新鮮なホルモンに舌鼓を打つ客でにぎわったという。

その後、北見の焼肉で定番の、炭火で焼いたホルモンを果実などで作った「生ダレ」につけて食べるスタイルが浸透したのは昭和30年代のこと。いまや、「うまくて安い」北見市の焼肉は、全国的にも知られ、同市の文化として定着している。

「北見厳寒の焼き肉まつり」は、「うまくて安い焼肉」と「寒い北見」を一度に楽しめるイベント。温かい店内で焼肉を食べるだけでは決して味わえない、「極寒の夜に七輪で焼肉」というシチュエーションは参加すれば思い出になりそうだ。

2026年の開催に向けて、北見市の焼肉文化や美味しい食べ方、タレをチェックして、万全のコンディションで参加してみて。

◼2025北見厳寒の焼き肉まつり開催概要
開催日時:2025年2月7日(金)17:30~20:00
場所:北見芸術文化ホール駐車場特設会場
住所:北海道北見市泉町1-3-22
詳細:https://kitamikanko.jp/information/2788
※「2025北見厳寒の焼き肉まつり」の入場券は完売

(Kanako Aida)