ちなみに、各席には焼肉タレも用意されているそうなので、自分好みに味変を楽しむこともできるのがうれしい。
焼肉の定番部位といえば、一般的に「牛カルビ」「牛ロース」「牛タン」がトップ3だという。しかし、北見市では「牛サガリ」「豚ホルモン」といった内臓肉が二大メニュー。そんな北見市で味わってこその人気部位が、「北見厳寒の焼き肉まつり」ではセット内容になっている。
そして、会場となる北見芸術文化ホール駐車場特設会場には、極寒の夜空の下に七輪がずらりと並ぶ。例年、零下になる会場では肉もタレも凍ってしまうのだとか。そのため、タレで食べる場合には、七輪で焼いた肉をすぐにタレにつけていただくのが、おいしく食べるポイント。シンプルに塩コショウで味わう場合には、熱気流に乗って塩コショウが舞い上がってしまうこともあるので、焼く直前にあらかじめかけておくとよい。
多彩なグルメ出店もある
「北見厳寒の焼き肉まつり」の楽しみは焼肉以外にもある。会場には、市内外からさまざまな飲食店をはじめとする出店が並ぶ。
過去には、北海道猟友会の「エゾシカの焼肉」、「北見煮もつ」、「オホーツクビール」など、多彩な料理・飲み物が提供されてきた。驚くべきは、寒い中にも関わらず、地元の酪農家によるお店のソフトクリームの提供もあったこと。零下のなかでも濃厚かつさっぱりした甘さのソフトクリームを求める人が絶えない、人気メニューだったそう。
また、セット内容の肉で足りないときにも、出店で調達ができる。ちなみに、昨年開催時には北竜町による「ひまわりライス」の無料提供も。「焼肉は白米!」という人にはなんともうれしいサービスだ。
「北見厳寒の焼き肉まつり」を思い切り楽しみ尽くすために、どんなお店が出店するのか、参加する際には事前にチェックしてみて。
国鉄北見駅近くの家畜処理場から始まった「焼肉の街」
北海道の東部に位置する、オホーツク圏最大の都市・北見市。道内で最も広く、海の幸と山の幸が豊富に集まることから、オホーツクの台所ともいわれている。