だが、伊東は女性2人に対して、約2億円にもなる巨額の賠償金を求める民事訴訟を起こしていたため、11月26日に第1回口頭弁論が開かれた。

 伊東側は弁護士が、女性側は本人たちが会見を開いた。伊東側には記者から「性行為自体がなかったのか」という質問が出て、弁護士は、

「強制的な性交がなかったというわけではなくて、女性が訴えているような事実はないと考えています」

 と答えた。

 一方の女性A子は涙ながらに、

「私には断片的な記憶しかありませんが、性行為をされたこと自体は間違いないです。Bさんは私が選手と性行為をしている状況を、隣のベッドから見ています。何より翌朝起きた時、私は全裸になっていました。これらの事実関係に虚偽など一切ありません。それにもし嘘があったら刑事告訴など絶対にしていません」

 B子もこう悲痛な声を上げた。

「私たちに対する誹謗中傷、個人情報の流出、家族の暴露などの、酷いネット攻撃を受けました。私は今回の性被害により、精神科医にPTSDと診断されました。ただでさえ、PTSDの症状で精神的に不安定な状態だったのに、SNSなどによるさらなる攻撃を受け、本当に辛い日々でした」

 伊東は女性2人には賠償を求めたが、最初に報じた新潮にはしていないそうだ。女性だけに絞っているのは、力のある人間や組織が資金力を背景に告発者を叩き潰す「スラップ訴訟」だという指摘もある。

 伊東は今一度考え直したほうがいいのではないか。

 ところで、日本維新の会の代表に吉村洋文大阪府知事が選ばれたのは既定路線だが、吉村が共同代表に指名したのが“政界の死神”といわれる前原誠司だったことで、党内に不協和音が出ていると新潮が報じている。

 前原は民進党の代表時代に小池百合子の希望の党に合流しようとして失敗して民進党を潰している。その後も旧国民民主党、教育を無償化する会と渡り歩いてきた人間である。

 なぜ、そのような人間を共同代表に選んだのかが不明だが、党内では、「所詮はお飾り。実際に党内外の調整など彼にはできないでしょう」(維新関係者)といわれているようだ。