――そんな時、お友達に「普段のアレンを出したほうが面白いのに」と言われて、旧TwitterやYouTubeで発信し始めたことが転機になったそうですね。
アレン:そう。本来の自分を出した今の方がすごく幸せだし、汚い部分を隠している間は誰も売れないって思ってます。身をもってそれを経験しましたね。
テレビもオファーがあれば出ますけど、知名度があることと、ファンがいることって別物じゃないですか。だから、私は今すごい幸せ。私とクリマン(ファンのこと)は共依存だから、仕事としてSNSをやってるんじゃなくて、SNSで友達の動向を追うように、気になってクリマンのこと見ちゃうんですよね。私は友達がほぼいないので、クリマンとの方が交流が多いです。
◆みんな、もっと好きに生きればいいのに
――今こうやって“アレン様”として崇拝されているのは、なぜだと思いますか?
アレン:現代を生きている人のほとんどが、自分の好きなように生きれてないのよ。本当は好き放題言っていいし、キレたかったらキレていいし、嫌だったら行かなきゃいい。でも、それができてないし、できない人が多いんです。だから、自由に生きれてる私に魅力を感じてくれているのかなって。
――好きなように生きられない、人目が気になるっていうのは、なぜなんでしょうね。
アレン:日本だからっていうのはあると思います。同調圧力に負けちゃう人が多いのかなって。私のいろんな話を聞いて、離婚に踏み切ったり転職したりして、それで幸せになったっていう方も多いんですよ。
――いまだに、LGBTQや整形している人、変わった人やはっきり言う人に対して、世間は叩きがちじゃないですか?そういう世の中に対して思うことはありますか?
アレン:LGBTQに関しては、カミングアウトしなくていい人もいるわけだし、その人にとってのベストな形の幸せを体現できれば何でもいいと思ってます。今って逆に、“公表しなきゃダメ”みたいな風潮あるけど、したくなかったらしなくていいのよ。だから、私も公言してないし。