出身地を聞いて埼玉と言われたら『埼玉のどの辺ですか?』とか『埼玉なんですね。私も練馬なので近いですよ』とか、埼玉をスルーしないで、なにかそこから広げるとかしないと興味薄そうに見えるよ」
「そうなんですね。住んでる場所とか個人情報に踏み込むのって失礼って感じないかなと思って、どこまで聞いたらいいか分かりません」
「それなら『私は練馬出身なんです。埼玉のどちらですか?』って先に自己開示してから質問してはどうでしょうか。自分の事を話してからだから、踏み込みすぎって受け取られにくいですよ」
舞さんは、発言する前に色々と考えすぎてしまうタイプなのかもしれません。
「そうですね。自分の話をしすぎるより、聞き上手がモテるってネットや本に書いてあって」
◆一問一答形式の面接デートは、聞き上手とは言わない
「たしかに世の中には自分の話ばっかりする人もいて、そういう方はモテないんですけど、舞さんがそういうタイプではないでしょう。
一問一答形式は、質問ぜめというかもはや面接なんですよ。聞き上手とは言いません。
繰り返すけど、相手の回答をまったく深掘りしないと、興味を持っているように感じられないの。深掘りできるかどうかという基準で考えると、舞さんもペットを飼っていないし東京でペットを飼ってる方は少ないから『ペット飼ったことありますか?』という質問をしても、話を広げるのが難しそうじゃない?」
「そうですね。そう言われればペットを飼っている人に会いませんでした」
どうやらデートのマニュアルを読んで、その通りに質問だけしているようでした。
◆「好きな食べ物は何ですか?」の聞く本当の意味は
「好きな食べ物は何ですかって、何のために聞くと思う?」
「相手を知るためです」
「それはそうなんだけど、2回目デートってまだお互いを知らないしお食事デートが多いんですよ。お食事するとしたらどこのお店がいいか調べるし、お相手の好きな食べ物とか食べられないものとか、出かけやすいエリアとか、そういった情報は必要じゃない?」