プリンセス姉妹の葛藤と冒険を描いたディズニーアニメ『アナと雪の女王』(2014年)は世界的な大ヒットとなり、続編『アナと雪の女王2』(2019年)も興行的な成功を収めました。日本での興収は『アナ雪』が254.7億円、『アナ雪2』が133.6億円を記録しています。
先週放映された『アナ雪』に続き、神田沙也加さんがアナ王女役で日本語吹き替え版を演じた『アナ雪2』が、12月6日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で本編ノーカット放映されます。
日本での劇場公開時には、秋篠宮家の眞子さまと佳子さまが仲良くチャリティー上映会に出席されたこともニュースになりました。そんな『アナ雪2』にまつわる話題を振り返ります。
神田沙也加さんの切々とした歌声
前作から3年後。「アレンデール王国」の王女として生まれたエルサとアナの姉妹は、距離を置いていた時期もありましたが、今ではすっかり仲直り。姉のエルサは、なんでも凍らせてしまう魔法の力を制御できるようになり、アレンデール王国の女王として平穏に国を治めていました。
そんな折、エルサは自分を誘う不思議な歌声を聞くようになります。時を同じくして、アレンデール国を次々と災害が襲うのでした。不思議な歌声の正体を確かめるため、エルサは冒険の旅へと向かいます。今回は、妹のアナ、雪だるまのオラフ、山男のクリストフとその相棒・トナカイのスヴェンも一緒です。
神田沙也加さんが切々と歌い上げる「ずっとかわらないもの」「わたしにできること」など、感動的な曲がヒロインたちの冒険を彩っています。
北欧の先住民族に伝わる精霊信仰
前作『アナ雪』は他の人とは異なる個性を持つことに悩む長女のエルサが、実家(王室)を飛び出し、精神的に解放されていく物語でした。長男や長女として生まれ、実家に縛られることを苦痛に感じている人たちにとっては、とても身近な問題を描いた作品でした。きょうだい間の軋轢を抱えている人たちにとっても、共感を覚える内容だったようです。