リスクがある運用商品にはどんな種類がある?
次に運用商品としては、投資信託、上場投資信託(ETF)、上場企業に投資する株式投資、不動産を購入して投資をする不動産投資があります。
投資信託や上場投資信託(ETF)は、基本的に分配金が受け取れます。例えば毎月分配型であったり、年1回、半年ごととさまざまですが、それを受け取ることによって不労収入が生まれます。ただしこれらの運用商品は、価額が変動することで値上がりしたり値下がりしたりしますので、損をすることもあります。
株式投資は株式市場に上場している企業の株を買って、株価が値上がりすれば利益が得られます。もちろん、値下がりすれば、損が発生します。この他には、年に1~2回、配当利回りが高い企業であれば3%ほどの配当金を受け取ることができます。また株式投資で有名なのが株主優待です。テレビ番組で、自転車に乗っている桐谷(広人)さんという人を見たことがありませんか?桐谷さんがやっているのが株主優待です。株主優待を受け取れるとプレゼント感があって楽しいですね。
そして最後は不動産投資です。私自身も不動産投資をしますが、大家になって、家賃収入を得ることで不労収入が得られます。心配ごととしては水害や地震ですが、ハザードマップを確認したり火災保険に入ることで、ある程度リスクをコントロールできます。
このようにさまざまな金融商品がありますので、先ほどお話をした「72の法則」に想定される金利を当てはめて、自分がどの金融商品で、どの程度の時間をかけて今後資産形成をしていきたいのかを考えていただけたらなと思います。
価格の動きが異なる金融商品に分散投資を
投資をするときには損をします。実際に私も損をすることがあります。そういったリスクをどうやって抑えるかですが、まずは少額で投資を始めることです。
さらにリスクをコントロールするために私がおすすめしているのは分散投資です。私は価格の動きが異なる金融商品に分散をすることが大事だと思います。投資信託は株などに投資をする金融商品ですから株と同じ分類に位置づけ、たとえば安全な定期預金、株式、不動産というふうに値動きが常に異なる動きをするように分散しています。
いくつの商品に分散するかは資金の大きさによりますけども、できるだけ価格の異なる動きのものに分散をしていただくと、不測の事態が発生した時にも、比較的リスクを低減して資産運用を行えるのではないかと思います。