さて、今週の最後の記事は、あの斎藤元彦兵庫県知事が、またまた引き起こした公職選挙法違反疑惑騒動を追った新潮と文春の記事。

 特に、新潮はお得意の取材力を駆使して、PR会社の女性社長の実像に迫っていて読みごたえがある。

 事の経緯は、連日のようにワイドショーなどで報じられているから大体お分かりだと思うが、ざっとおさらいしておこう。

 11月20日、斎藤とかねてから知り合いで、今回の県知事選のPRを引き受けたPR会社「merchu(メルチュ)」の折田楓社長が、斎藤を再選させた原動力になったといわれるSNS戦略など、全てのものは私がやったのだと、SNSにアップしたのだ。

 だが、斎藤から資金提供を受け、広報戦略を一手に引き受けていたとすれば、公選法違反になりかねない。

 斎藤は記者たちに囲まれ問いただされると、「ポスター作りなどを頼んだだけで、SNS戦略は自分たちでやった」と、冷静な彼には珍しく汗を浮かべて抗弁し、後は弁護士に任せてあると逃げてしまった。

 その後、斎藤の代理人弁護士が会見を開いたが、どうやら斎藤と十分な打ち合わせができていなかったと見えて、しどろもどろでつじつまが合わないところが多く、かえって疑惑は深まってしまったのである。

 それはともかくとして、SNS戦略は自分がすべてやったと公言した折田は、雲隠れして行方不明である。

 この女性なかなかの美形である。はて、どんな経歴で、どんな人物なのだろう。
折田の親族が新潮に語った彼女の素顔とは……。

「いつか痛い目に遭って、そのキラキラした世界は崩れると思っていたけど……。こんなにも大きな花火を打ち上げて、大炎上するとは思わなかった」

「全国的にも注目されて、すごい迷惑をかけているじゃないですか。兵庫県知事選もやり直しかもってね。彼女は県の仕事に関わって、自分の顔や名前をSNSでさらしてきた。自信も大きい分、ものすごくコンプレックスがあると思いますよ」
先にも触れたように、11月20日に彼女はネット上に〈兵庫県知事選挙における戦略的広報〉と題する記事を投稿し、この度の選挙戦における斎藤陣営のネット戦略を包み隠さず綴ったのだ。