「ミワさんはそれで平気なんですか?」

 家から追い出され、3日も町を彷徨って傷心のミワさんを前に、そんなことを聞いちゃうJOKERことマコトちゃん(恒松祐里)。平気なわけないだろそもそもおまえが黙ってりゃ万事丸く収まってたのに勝手に暴走して何もかもブチ壊しやがってクソがシバくぞボケ、と、ここまで『わたしの宝物』(フジテレビ系)を見てきた誰もが思ったことでしょう。

 そして思い当たるのです。このドラマは、みんなが「そもそもおまえが」という罪を背負っているということに。そもそもヒロキ(田中圭)が妻のミワさん(松本若菜)にモラハラしていなければミワさんも冬月と不倫することはなかったし、そもそも冬月があの朝、自制心を持ってミワさんを家に送り届けていれば栞ちゃんが産まれることもなかった。そもそもリサ(さとうほなみ)が「死んだのは冬月じゃなくて下原です」とアフリカの医療スタッフに伝えていればミワさんはヒロキと離婚して冬月の帰りを待つことができたし、そもそもヒロキがミワにモラハラするくらい病んじゃったのは上司の真鍋部長(安井順平)がめちゃくちゃパワハラ気質だったことが主な原因でした。

 じゃ、そもそも安井順平が悪いんじゃん! と思ったけど、あんまり関係ないや。あとこの人は結局左遷されて、すでに裁きを受けていたね。その後はスポーツカメラマンに転身したようです(TBS系『あのクズを殴ってやりたいんだ』にも出演している)。

 これから安井順平以外の「そもそも連」たちも裁きを受けていくことになるのでしょう。その前に、まずは懺悔していただきたい。

 第7話、振り返りましょう。

■懺悔した

 というわけで、今回は、みなさん懺悔のフェーズとなりました。

 JOKERマコトはミワさんから今回の顛末を聞き出すと、ヒロキ宅を訪れて「余計なことしてすみませんでした」と謝罪。しかし、この人は別に反省はしていないようで、「栞ちゃんはどうするんですか?」「このまま(栞ちゃんと)2人で生きていくつもりですか?」と二の矢、三の矢を放ってきます。すごく心配そうな顔をしながら、さらに事態を混乱させる気が満々のようです。