そんな旧ジャニーズに変化の兆しが見えたのが、昨年10月のTravis Japanの世界同時配信デビューだった。デビュー曲が「配信限定」というのは旧ジャニーズとしては革命的で、同グループは海外レーベルと契約していることもあってか、スムーズにサブスク解禁が実現した。さらに、今年7月には木村拓哉がSpotify限定ながらソロアルバム2作の配信を開始。そうした流れの中で、Hey! Say! JUMPが初のデジタルEPのリリースを発表したことで「サブスク全面解禁」の気配を感じ取った人が多いようだ。

 旧ジャニーズ事務所は、近いうちに新たなエージェント会社を設立し、タレントと個別に契約する新体制へ移行すると発表している。それを機会に、サブスク解禁へ舵を切る可能性は十分にありそうだ。

 これに対して、ネット上のサブスク賛成派からは「CDだとパソコンに取り込んで歌詞入力して……とか色々しないとスマホで聴けないのが大変だからサブスク解禁したらうれしい」「サブスク解禁されるとめっちゃ布教しやすくなるし、今まで聴いてなかった人たちがファンになってくれそう」「K-POPみたいに海外進出を目指すならサブスク解禁はマスト」といった声が上がっている。

 その一方で「強火オタはサブスク解禁してもCD買うだろうけど、サブスクは還元率が低いからライト層の売上がごっそりなくなりそう」「ジャニ系グループが採算度外視した豪華演出のライブができるのはCD売上とかのおかげなんだよ。サブスクのせいで売上が落ちるのは困る」「CD買うオタクとサブスクで聴く無課金オタクが同じ立場になるのは普通に嫌」「サブスクでファン層が広がったらライブチケット争奪戦が今よりもっと激化してしまう」といった反対の声も相次いでいる