抜群の歌唱力やダンススキルを生かしてアイドルとして活動する傍ら、宅地建物取引士、旅行業務取扱管理者などの資格を取得し、今年4月には個人事務所を立ち上げ、代表取締役としての顔を持つなど、多方面で能力を発揮している彼には超人的なものを感じていましたが、人間らしい泥臭さもあり、「如恵留も人間なんだなぁ」と安心すると同時に、人としての“深み”にハマり、「如恵留っておもしれー男!」と、彼のことが前より好きになりましたよ。
日頃から、公式モバイルサイト「FAMILY CLUB web」のブログを頻繁に更新していますし、「GINGER WEB」の定期連載「のえるの心にルビをふる」や、今年4月の個人事務所設立を機に立ち上げた公式YouTubeチャンネル「のえるの隙間時間」でも、積極的に自分の思いを言葉にしていますが、現役アイドルがここまで胸の内をさらけ出してくれることって、結構貴重なのでは……?
アイドルによっては多くを語らず、「パフォーマンスがすべて」「俺(私)の姿から感じ取って」「内面まで知られるのは恥ずかしい」という人もいますし、そんな中で、こうやって本を通して頭の中を覗き見できるんですから、トラジャ担、のえ担にとってはこの上ない幸せなはず。
しかも本の発売日は如恵留にとって30歳の誕生日。節目を迎えた自担からのプレゼント、シンプルにうらやましい限りです。
Travis Japanファンはもちろん、就活生にも読んでもらいたい一冊に
なお、本の中では、Travis Japanのリハーサルの進め方、2ndシングル「Moving Pieces」(23年5月15日リリース)で髪形を変えたときの話など、如恵留個人の話だけでなく、グループ活動でのエピソードも複数登場します。
アイドルとファンの関係性を自転車の「ペダル」にたとえたページでは、コンサートのチケットやCDの売り上げに関する話題も飛び出し、演者側が言う「どうしても数字が必要なのだ」という言葉には、なんともいえない気持ちになりました……。