そしてその思いに早速応えるかのように、続く「褒めて」というテーマでは、「ほめて! ほめて! 私をほめて!」という書き出しで、できることが増えたり、頑張ることが当たり前になるにつれてほめられる機会が減ることへの素直な不満と自己解決方法が紹介されています。

 いきなり彼の内面に迫る内容が展開され、ガッツリと心を掴まれた私は、それから一気にページを読み進め、あっという間に後書きまでたどり着いていました。

Travis Japan・川島如恵留、実はめちゃくちゃ不器用で「おもしれー男」!

 今までいろんなSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)のグループを応援してきた私から見た如恵留の印象は、ストイックで完璧主義、プロ意識が高くてしっかり者で、Travis Japanのママ的存在……といったところ。「今日ものえるです!」というお決まりのあいさつも、自己肯定感が高く、プライドを持って「川島如恵留」として生きている感じがして、私は結構好きでした。

 一方で、両耳にピアスホールを7つ空けて7人分のメンバーカラーのピアスをつけるほどメンバー愛が強かったり、猫好きで「22(にゃんにゃん)」の数字に強い執着を持ち、自腹で猫耳カチューシャを買ってメンバーに着けさせ、「にゃんにゃん」と言わせる動画を「ISLAND TV」(23年12月末にサービス終了)で公開したりと、ぶっとんだ一面もある人だと思っていたんです。

 でも、今作を読んで、それがガラリと一変。表紙の帯には、事務所の先輩であり、青山学院大学の先輩でもあるNEWS・加藤シゲアキから、「川島如恵留はあまりにも人間だ」とのコメントが寄せられていますが、まさにその通り。

 承認欲求が高く、ルールやゴールを設定しないと惰性で動くことができないめんどくさがりで、「最近気づいちまった事がある。『おれは友達が欲しい!』みたいなんだ」と、江戸っ子口調でうったえたかと思えば、「どうしても許せないことがある」と嘆き、悔し涙を流したこと、悩みやコンプレックスも赤裸々に明かすなど、実はめちゃくちゃ不器用!